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ユーラスエナジー、SalesforceなどSaaS間のデータ連携をiPaaSで自動化、手作業を削減

2025年6月13日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

再生可能エネルギー発電事業者のユーラスエナジーホールディングス(本社:東京都千代田区)は、SalesforceやBoxなどSaaS間データの自動連携を目的に、セゾンテクノロジーのiPaaS「HULFT Square」を導入した。従来の手作業による処理時間を減らしている。セゾンテクノロジーが2025年6月13日に発表した。

 再生可能エネルギーの発電事業を営むユーラスエナジーホールディングスは、Salesforceを中核とした業務基盤を構築している。改正電子帳簿保存法への対応により、注文書など電子帳簿ファイルの管理が必要となり、複数のクラウドサービス間でのデータ連携が課題になっていたという。

 しかし、社内セキュリティポリシーやサービス仕様の制約により、SaaS同士の直接連携が困難な状況にあった。この問題を解決するため、SaaS間のデータ連携処理を自動実行する仕組みとして、セゾンテクノロジーのiPaaS「HULFT Square」を導入した(図1)。

図1:ユーラスエナジーホールディングスがiPaaS「HULFT Square」で自動化したSaaS間データ連携の概要(出典:セゾンテクノロジー)
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 HULFT Squareを主に2つの用途で利用している。1つは、毎月発生する入退社手続きに関連し、人事システムからの情報抽出・通知の自動化である。導入前は夜間に手作業で人事系SaaSから情報を取得し管理者に配信していたが、現在は日次でシステムが情報を自動取得し、CSVファイルを添付したメールを配信している。

 もう1つは、Salesforce/Box間での電子取引処理の連携である。Salesforce上で注文書などの電子帳簿を承認すると、電帳法要件に適合したクラウドサービスに保存し、Boxとの連携で顧客に送付する。BoxのリンクURLをSalesforceに戻す処理にHULFT Squareを活用している。

 特に効果的だったのは、Salesforceの容量制限によるファイル転送エラーへの対応だという。エラー通知を自動検知し、ファイルをクラウドサービスに格納してリカバリーを図る処理を自動化。その結果、1日1時間を要していた手作業が数分で完了するようになったという。

 ユーラスエナジーは今後、発電所の保守履歴と稼働履歴、勤怠管理情報などを統合して状況を可視化するなど、活用領域の拡大を検討している。

 「電力小売事業では、複数システムから情報を収集し、発電計画と需要計画を策定している。現状はRPAやExcelマクロに依存せざるをえない状況が続いている。今後はHULFT Squareでデータを集約し、統合データベースを構築して業務効率化を進めたい」(同社)

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HULFT Square / iPaaS / エネルギー / SaaS / データ連携 / セゾンテクノロジー / Salesforce / Box

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