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EMC「次世代VNXe」をアジア初展示
徹底的に実施した検証結果も惜しみなく公開

ネットワールドセミナー「EMC de night」レポート

2014年6月25日(水)

EMCから、エントリー向けユニファイドストレージVNXeシリーズの新モデルがリリースされた。ネットワールドは、本機のプロトタイプをアジア地域で初めて検証し、検証結果をプライベートイベント「EMC de night」(2014年4月25日)で公開した。全容を明かし始めた次世代VNXeは、いかなる実力を備えたプラットフォームなのだろうか。

新たに搭載されたMCx技術を
徹底的に“ガチ”検証

 もっとも、実際にどれくらいのパフォーマンス向上を得られるのかは、やってみないとわからない。そもそも次世代VNXeに搭載されたMCxは、本当にCPUコアを分散して処理することができるのだろうか─。これらの“疑問”を解消し、次世代VNXeの実力を示すことが、今回のセミナーの本題である。

写真3 MCCの機能的アドバンテージについて力説する藤本氏

 まず、MCC(MultiCore Cache)において大きく改善されたポイントとして藤本氏と渡会氏が挙げたのが、「Read / Writeの概念からAdoptiveへの変更」と「FlashアルゴリズムからCopyアルゴリズムへの変更」の2つである。

 既存のVNXeシリーズでは、仮に8GBのキャッシュを搭載していたとしても、その領域はシステム管理系とWriteキャッシュ、Readキャッシュに分けられ固体化されている。このため、実際にWriteキャッシュとして使える容量は、せいぜい数百MBでしかない。また、Writeキャッシュに書き込まれたデータを直接読み出すことはできず、いったんディスクを経由しなければならなかった。

写真4 大量I/Oの高速処理について具体的な検証結果に言及する渡会氏

 「これに対して次世代VNXeのMCCでは、システム管理系以外の領域を柔軟に、WriteキャッシュやReadキャッシュとして利用できることを確認しました。Readが多い時間帯はReadに専念させ、Writeが多い時も同様にWriteに専念させることができます。これにより、Read/Writeの頻発するデータは、ほぼキャッシュにヒットさせることができます。また、Writeとして書き込まれたデータを、そのままキャッシュから直接読み出すことも可能となりました」と渡会氏は語った。

 これにより、次世代VNXeにおけるキャッシュ効率は大幅に改善され、様々なサービスから同時にリクエストが起こる大量I/Oを高速に処理することが可能となる。そのパフォーマンスが、既存の製品ラインナップのどれくらいのレンジに当てはまるかというと、「2011年に発売されたVNX5100やVNX5300、使い方によってはVNX5500あたりの処理能力に匹敵します」(藤本氏)というのが、大まかな目安だ。

CPUコアの動的利用による
パフォーマンス向上を定量的に測定

 続いてネットワールドでは、「同一構成のVNX5300と次世代VNXeに対して、5つのディスクで構成したRAID5のボリュームに同等の負荷をかけた場合、性能はどれだけ違ってくるのか?」という疑問を解消するため、VDI(仮想デスクトップ)環境特有のパフォーマンス特性を検証するツール「Login VSI」を用いて負荷テストを実施した。

 この結果、明らかになったのは、「30秒以下で Loginできた人数」がVNX5300では7人だったのに対し、次世代VNXeでは36人になることだ。また、「60秒以下で Loginできた人数」では、VNX5300が24人だったのに対し、次世代VNXeでは70人になる。

 さらに、「次世代VNXeに100GBのFAST Cacheを搭載した場合、パフォーマンスはどれくらい向上するのか?」という検証も行われた。この結果からも、「60秒以下で Loginできた人数」は70人から2倍以上の150人に増えることが示され、「Multicore FAST Cacheによる劇的なパフォーマンス効果を確認することができました」と渡会氏は語った。(注記:検証結果は構成や環境によって結果が異なります)

 また、Multicore RAIDの観点からは、オンラインでディスクを入れ替える「ドライブモビリティー」機能を活用することで、時間の経過とともに負荷に偏りが生じていくDAE間の各バスにおいて、柔軟なバランスを取れることが実証された。

 「データ量の増加にともなって、今後、エンタープライズのストレージには、ますますユニファイド性が求められるようになります。同時にSMB市場でも、よりパワフルなストレージが必要となるでしょう。ただ、その一方で、HyperVなどの安価なソリューションも見据えた、安価なストレージの要件にも応えていかなければなりません。これらの課題に全方位で応えられるのが次世代VNXeなのです」と藤本氏と渡会氏は語り、次世代VNXeが持つ大きなポテンシャルにかける強い意気込みを示した。

写真5 金曜の夜という開催だったが、セミナー会場は多くの来場者の熱気に包まれた

 


◆問い合わせ先

株式会社ネットワールド
http://www.networld.co.jp/

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