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SAS、正確なエネルギー需要予測を可能にする「スマートメーター・データ・アナリティクス」を国内で提案

2014年6月10日(火)河原 潤(IT Leaders編集部)

SAS Institute Japanは2014年6月10日、電力・ガス事業者が設置したスマートメーターからのビッグデータの活用・運用を支援するソリューション「スマートメーター・データ・アナリティクス」を、国内事業者に向けて提案開始すると発表した。

 電気やガスなどのエネルギー使用状況をデジタルで計測し、通信機能でエネルギー事業者にデータを送受可能なスマートメーター。省エネルギー社会とスマートで柔軟な消費活動の実現に向けた世界的な機運の高まりと共に普及率が上昇している。

 スマートメーターの設置によって、各設置世帯や事業所から時間あたり数回のエネルギー使用データの送信が行われ、膨大なデータが生成される。SASは、このスマートメーターを起点に生成されるビッグデータに着目。世界各国の電力・ガス事業者に向けて、ビッグデータをビジネス価値に変える高度な予測分析を可能にするソリューションを提供することで、エネルギー事業におけるピーク需要の予測、設備の保全計画、顧客サービスの向上によるROI(投資回収率)改善を支援していくとしている。

 スマートメーター・データ・アナリティクスは、エネルギー需要のピーク予測や長期にわたる不確実性リスクのヘッジを可能にする「SAS Energy Forecasting」、顧客へのリテンションや新サービスの販売促進などを支援する「SAS Customer Intelligence」や、ビッグデータを高速に分析するためのハイパフォーマンス・アナリティクスの分析基盤が含まれる。

 スマートメーター・データ・アナリティクスの導入によってピーク需要を高精度で予測することが可能になることでエネルギー事業者が得られるビジネス価値は多岐にわたる。例えば、エネルギーのトラフィックや価格の最適化、新サービス投入で恩恵を受けられる顧客の選定・提案といったことが容易に行えるようになるという。SASは加えて、運用中のスマートメーターが故障した際の迅速な対処や、部品の故障タイミングの予測など、より高度なメンテナンス計画の策定も行えるようになるとしている。

SAS Energy Forecastingのワークベンチ画面(出典:SAS Institute)
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