新明和工業は、航空機製造業務にPDM(Product Data Management)ソフトを導入。機体別の部品表データを、設計段階から一元管理するシステムを利用開始した。製品開発元である富士通が、2014年9月8日に発表した。
同社は従来、航空機の設計段階で作成する部品表のほとんどを紙ベースで管理していた。このため、過去に設計した機体にどのような部品を使用したかを検索して現在の設計業務に生かすといったデータ活用が難しかった。一方、製造工程へのデータ引き継ぎにも無駄が生じていた。1機あたり数百万点に上る部品表データを、生産管理システムに人手で入力し直さなければならなかったからだ。こうした問題を解消するため、設計部品表を一元管理するシステムを構築した。
新システムは、設計時に登録した部品表をデータベース化して保管するほか、生産管理システムに引き渡す機能を備える。このほか、製造委託元の部品表データを取り込むインタフェースも実装している。
新システムにより、過去データを容易に参照できるようになったことから、設計担当者の作業効率が高まった。さらに、紙の部品表からデータを入力し直す作業負荷を大幅に軽減したほか、転記ミスのリスクを排除できたという。
富士通製のPDMソフトを用いて構築した。富士通ビー・エス・シーが、システム設計・開発や導入を担当。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 新明和工業 |
業種 | 機械 |
導入システム | PDMシステム |
導入目的 | 設計業務の効率化 |
主な利用サービス | 「PLEMIA」 |