PaaS(Platform as a Service)市場に向けて、OSS(Open Source Software)である「OpenShift」のディストリビューションを展開する米RedHat。同社は、OpenShiftに自社が保有するJBossミドルウェア群を組み合わせる「xPaaS」戦略を打ち出している。xPaaSの狙いや、その先にある「マイクロサービス」について、米本社ミドルウェア事業部門長のMike Piech(マイク・ピーチ)氏に聞いた。(聞き手は志度昌宏=IT Leaders編集部)

−−日本のクラウド活用では、IaaS(Infrastructure as a Service)とSaaS(Software as a Service)の利用が先行し、PaaS(Platform as a Service)の位置づけがあいまいになっている。海外のユーザー企業はPaaSをどのように使っているのか。
PaaSの利用で最も先行しているのは北米の企業ではあるが、それでも、まだまだ初期段階にあるのが現状だ。これは、世界のどの地域をみても変わらない。
ただ、開発者の生産性が高まる、非常に短期間に優れたアプリケーションを開発できるという事実は、説得力がある。そのため、できるだけ早く実現するために、試用しプルーフポイントを得て、どんどんケーススタディを作ろうという機運は高まっている。
本当に初期段階なので、PaaSベンダーの誰がマーケットシェアを獲得しているのかを示せる数字や指標もない。しかしRedHatの「OpenShift」が企業のアプリケーション開発に利用できるPaaSとしては最も先進的だと自負している。その裏付けの1つが、OpenShiftをベースにした「xPaaS」戦略であり、それを実現するためのJBossミドルウェアの存在だ。
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