ディスカウントストアを運営する多慶屋は、迅速かつ的確な意思決定を支える経営管理基盤として「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」を採用した。サービス提供元の日本オラクルが2015年7月10日に発表した。
多慶屋は、東京都内の御徒町を中心に10店舗を構える老舗の総合ディスカウントストア。薄利多売が一般的な業界において収益性を確保するには、アイテムごとの仕入れ・販売管理などを徹底し、値引きの目玉商品をタイミング良く展開したり、動きが鈍い商品が出ないように陳列を随時見直したりといったキメ細かい施策が欠かせない。
こうした活動を支えるために、予実管理や管理会計指標の把握などに努めてきた同社だが、その実態は表計算ソフトに頼ったもので、いくつかの課題を抱えていた。具体的には、管理業務が属人化してしまっていること、度重なる組織変更に追随しきれないこと、実績管理サイクルをこれ以上短期化するのが困難なこと、などだ。
同業他社との市場競争が激しくなっていることもあり、新たな経営管理基盤を整えることが不可欠と判断、新システムの導入へと至った。導入したのは、「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」。これは、経営管理ソリューション「Oracle Hyperion」に含まれる予算管理モジュール「Oracle Hyperion Planning」をSaaSとして提供するものだ。
多慶屋は、初期コストを抑えて月額課金で利用できること、導入~本稼働までに時間がかからないこと、日々の運用管理の手間がかからないこと、などを評価して採用を決めた。経営管理システムのコンサルティング会社のジールがプロジェクトを支援した。
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