大型案件の競合相手である北京鳳凰の行動には何か裏がありそうだった。日本ITCソリューション課長の佐々木は、孫子の兵法の作戦篇の「速やかに事を進める」という一節も思い起こし、先方の総経理に会うことが最も優先度が高いと判断した。彼らは直ぐに行動に移し、北京鳳凰の蘇総経理に電話し、明後日には北京で会う約束を取り付けた。その晩、香港支社副社長の森山と佐々木は、19世紀の風情を残している広東レストラン「隆濤院」で食事を採ることにした。
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