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社内外のコミュニケーションや情報共有をモバイルに最適化、ブロードビジョンが「Vmoso」を発表

2015年8月7日(金)川上 潤司(IT Leaders編集部)

米BroadVisionの日本法人、日本ブロードビジョンは2015年8月5日、モバイル端末での使い勝手を重視した企業向けコミュニケーション基盤「Vmoso(ヴイモソ)」を発表した。8月下旬から国内販売を開始する。

 ビジネスシーンに欠かせない報告・連絡・相談や文書ファイルなどの共有。企業におけるコミュニケーション/コラボレーションの手段として、従来からの電子メールに加え、グループウェアや社内SNS、ワークフローなど複数のツールを導入しているケースは少なくない。

 オフィスのPCなら複数のウィンドウを開いて使い分けることも許容範囲だが、モバイル全盛期の今、例えばスマートフォンで逐一アプリを切り替えて情報をチェックするのは煩わしい。仕事に関わるすべてのメッセージや資料が集約されている環境が1つの理想型だ。

 こうしたニーズに応えるものとして開発されたのがVmoso(ヴィモソ)である。Vmosoは、電子メール/チャット/コンテンツ共有/ワークフロー/SNSなどの方法でやり取りされるメッセージやファイルを、モバイル端末の単一アプリに集約する機能を提供する。実体としては、iOS/Android向けの専用アプリとバックエンドのクラウドサービスで構成。アカウント所有者であれば社内外を問わず情報にアクセスできる。モバイルでの利用を強く意識した製品だが、PCのブラウザ環境からでもフル機能を使える。

 チャットのスタイルを中核とする「プッシュ型」と、グループスペースへの投稿を中核とする「プル型」、双方のコミュニケーション機能を備える。ファイルを共有する際は、クラウド上に保管し、それにアクセス権を設定することで必要な関係者だけが閲覧できる仕組みを採用している。

図 Vmosoの機能概要
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 Vmosoが提供する機能だけでメッセージのやり取りやファイルの共有ができるが、電子メールやチャットソフトなど既存のツールと共存させる仕組みを用意する。プラグインの提供やAPI連携を通じて、メッセージやファイルをVmosoサイドに一元的に集約するのが基本的な考え方だ。

写真 米BroadVisionの社長兼CEO兼会長、ピーホン・チェン氏

 「コミュニケーション基盤には、ビジネスに関わる人々の膨大な知見、いうなれば大きな価値を秘めたビッグデータが蓄積されると期待する声もあるが、これまでの実態は“ビッグガベージ(=大量の屑)”を作り出す一方だった」。米ブロードビジョンのピーホン・チェン氏(社長兼CEO兼会長)はこう指摘する。電子メール&添付ファイルを例にとるなら、関係者間による度重なるやり取りの中で、微妙な版違いのファイルが大量に生成されて収集がつかなくなるといったことが起こりがち。複数のツールを並行して使っていると、横断的な検索ができず、求める情報になかなかたどり付けないといった問題にも直面する。「Vmosoはそうした課題を一掃し、すべてのコミュニケーション/コラボレーションを一括して支援できる」(チェン氏)。

 日本国内においては8月下旬から販売を開始する。ビジネス用途の「Enterprise版」は1ユーザーあたり月額1300円(税別)。バックエンドのクラウドサービスの利用形態は、パブリッククラウド型とプライベートクラウド型(自社データセンターへの実装)が選べる。
 

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