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富士通、社内のグローバルコミュニケーション基盤に動画機能を追加

2015年10月6日(火)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

富士通は、グローバルに社内でのコミュニケーションやノウハウ共有を図るため「グローバルコミュニケーション基盤」において、動画を取り扱うための 「エンタープライズ・ビデオ基盤(企業内動画)」を追加した。従来、部門別に動画配信プラットフォームを導入していたが、これを一元管理したもの。グローバルに社長メッセージを遅延なく確実にライブ配信するなどに利用する。基盤システムを提供した米クムの日本法人が2015年9月28日に発表した。

 富士通が導入したのは、ビデオをライブ配信する機能とVOD(Video On Demand:ビデオオンデマンド)で再生する機能を持つ動画再生の仕組み。Webや電子メールなどのテキスト情報に対し、動画による即時伝達や理解度の向上を図ることで、グローバルに16万人に上る社員間のコラボレーション強化を期待する。

 動画で伝えるのは、経営トップからのメッセージや、技術情報、映像マニュアルや説明会などの様子、およびe-learningやオペレーションといった教育コンテンツなど。これらをPCやタブレット、スマートフォンの各種デバイスから見られるようにする。

 富士通は現在、ワークスタイル変革に取り組んでいる。そのために、(1)コミュニケーションのスピードアップと活性化、(2)グループ社員間での知的ノウハウ共有、(3)時間と場所を選ばない情報活用の3つを掲げ、それぞれに必要なIT 基盤を整備してきた。

 具体的は、(1)では、グループ会社それぞれが運用してきた業務システムをシームレスな環境に統一したほか、タブレットやスマートフォンにも対応させ、ビデオ会議なども使ったリアルタイムコミュニケーションを実現した。(2)では、社内 SNS(Social Networking Service)を展開し、ナレッジや、ノウハウを持つ担当者などを検索できるようにした。(3)では、タブレットやスマートフォンの活用において、スマートフォンのBYOD(Bring Your Own Device:私物端末の業務利用)なども進めている。

 動画基盤は、これらをコンテンツ面から支援する仕組みになる。採用したのは米Qumu製の「クム エンタープライスビデオソリューション(動画配信サーバー)」。富士通IT戦略本部の纐纈孝彦本部長は、採用理由について、「Active Directoryと連携したセキュリティや、全社導入に向けたスケーラビリティ、音声情報で必要なシーンを探せる検索性、社内ポータルサイトとの連携を含む拡張性に加え、大規模なライブ配信を含む大企業での実績があったため」としている。なお富士通は、同社製品の外販もする。

プロジェクトの概要
ユーザー名 富士通
業種 情報通信、電機・電子
導入システム グローバルコミュニケーション基盤における動画配信機能
導入目的 Webや電子メールといったテキスト情報による伝達を動画による即時性と理解の容易性で補い、社員間のコミュニケーションの迅速化やノウハウ共有などを加速する
主な利用製品 動画配信サーバー「クム エンタープライスビデオソリューション」(米Qumu製)
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