沖電気工業は2016年9月28日、920MHz帯無線を用いたIoT(Internet of Things)導入パッケージ「IoTファストキット」を発表した。簡単・低コスト・短期間でのIoT試行導入が可能で、本格導入時の移行では用途に合わせた拡張やカスタマイズなどを容易に実施できる。大規模なシステムでも安全に利用可能だ。10月3日から発売する。
「IoTファストキット」は、導入・運用が簡単で、確実にデータの収集・蓄積ができるOKIのIoT(Internet of Things)基盤を利用している。例えば、工場でセンサー設置による工作機械の稼働状況の見える化を実施し、故障との相関関係を見出す予防保全システムや、鉄道設備へセンサーを設置することで、設備の老朽化と故障との相関関係を見出す故障予兆システムの試行導入などに利用できる。
OKIの920MHz帯マルチホップ無線技術により、広範囲なネットワークを安価に構築できる。920MHz帯マルチホップ無線は、2.4GHz帯無線のような干渉の恐れがなく、障害物を回り込みながら長い距離での通信が可能だ。そのため、少ない機器で利用でき、レイアウト変更などに柔軟に対応できる。
センサーデータを集めてクラウドへ転送するゲートウェイ(IoT-GW)は、専門知識は不要で電源をオンにすることで簡単に接続可能なネットワーク設定になっている。設置期間の短縮と設定コストの削減を図れる。PLCやセンサーなどを接続するためのシリアル通信プロトコル「Modbus RTU」に準拠しているセンサーであれば、すべて接続可能だ。
複数拠点での異なったデータ管理を容易に「テナント管理」として実施できる。事務所や工場などの拠点で、拠点ごとにアクセスできるデータを分離できるため、それぞれの拠点に閉じたセンサー情報を管理・見える化できる。
セキュリティ面では、デジタル認証を採用している。IoT-GWには、出荷時に機器の証明書を埋め込み、その証明書で認証を行う機能を備えていて、接続機器が正しいものであることを示せる。そのため、パスワードによる認証と比較して、なりすましなどのセキュリティ上の課題をより確実に抑止できる。
有料で、IoTアプリケーションの開発期間を短縮可能にするAPI(Application Programming Interface)も提供する。
IoTファストキットの構成内容は、照度センサー、CO2センサー、温湿度センサー、振動センサー(2016年11月提供開始予定)、「920MHz帯マルチホップ無線ユニット」、IoT-GW各1式、および収集したデータを見える化するIoT基盤をセットにしたソフトウェアになる。ほかのセンサーも順次提供していくことを検討しているという。
価格は、「IoT-GW」「920MHz帯マルチホップ無線ユニット」「照度センサー各1式」「IoT基盤利用料3カ月分」の場合で、23万円(税別。以下同様)から。IoT基盤利用料は、4カ月以降は別途必要になる。これらに回線を含めた場合は、23万5700円から。
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