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機械学習を活用した障害予兆検知製品を共同開発―IIJとブレインズテクノロジー

2016年11月29日(火)IT Leaders編集部

インターネットイニシアティブ(IIJ)とブレインズテクノロジーは2016年11月28日、機械学習を活用してシステム障害を予兆検知する監視システムを共同で開発し、IT設備やIoT(Internet of Things)デバイスの障害予兆検知製品として、主に通信事業者やIoTビジネスを展開する企業を対象に販売していくと発表した。

 IIJとブレインズテクノロジーはインテグレーションパートナー契約を締結し、ブレインズテクノロジーが提供する、機械学習による高度な予測・分析機能を搭載したデータ分析基盤「Impulse」を組み込んだシステムを構築したり、同基盤をクラウドサービス「IIJ GIOサービス」上に搭載したサービスを提供したりする。

 具体的には、IT設備監視製品とIoT(Internet of Things)向け製品の提供を予定している。IT設備監視製品では、IT設備における通常のネットワークトラフィック、サーバーリソースを機械学習で解析し、通常と異なる傾向をリアルタイムに検知することで、システムのサイレント障害を発見したり、障害の予兆を検知する。これにより障害の未然防止が可能になり、コストや運用負荷の削減を図れる。すでにユーザーへの導入を開始している。

 IoT向け製品では、大量のセンサーデバイスデータ(ビッグデータ)を解析し、リアルタイムで故障予兆を実施する。属人的な閾値監視・目視監視の運用では実現不可能な、高精度でシステマチックなデバイスの監視や管理・制御が可能になる。2017年度中の提供を目指し、開発を進めていくほか、2016年11月末より提供開始予定の「IIJ IoTサービス」の機能として搭載することも予定しているという。

 両社は、技術開発およびマーケティング、営業活動での協業体制を構築し、機械学習を活用したシステム障害の予兆検知や設備予防保全のニーズに対応するとしている。

 IIJは、IT設備を保有するISPやケーブルテレビ事業者、製造業を対象に、2年間で50社への導入を目標にする。

 Impulseは、様々なデータを収集・構造化して集計・異常検知まで繋げるリアルタイムの予測分析基盤である。膨大な量のログデータ、センサーデータなどに対して機械学習で自動的に状態を識別し、実効性の高いデータの予測分析・異常検知を実施できる。

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