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NEC、中堅・中小企業向け情報漏洩対策としてファイル暗号化クラウドサービスを発売

2017年3月27日(月)IT Leaders編集部

NECは、クラウド(SaaS:Software as a Service)型のファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」を2017年3月23日に発売した。中堅・中小企業のユーザーを中心に、標的型攻撃などの情報漏洩への対策を提供する。サービスは2017年6月1日に開始する予定だ。

 「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」では、機密情報保護ソフトウェア「InfoCage FileShell」をクラウドサービスとして提供する。利用コストを抑えつつ、従来よりも短期間で利用を開始できる。

 ローカルディスクやファイルサーバーに格納したファイルを自動で暗号化できる。Microsoft Office(Word・Excel・PowerPoint)やAdobe Readerなどの主要アプリケーションをはじめ、個別に利用したいアプリケーションのファイルも暗号化できる。暗号化したファイルの操作時には、パスワードの入力は不要で編集や閲覧ができ、オフライン時も利用可能(あらかじめ認証サーバーの認証が必要)だ。拡張子はそのままでアイコンに鍵マークが付くだけなので、利用者は暗号化を意識せずに操作できる。

 NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」上に構築したファイルの保護管理を行う管理サーバーやデータベースサーバーに加え、利用者情報を管理する認証サーバー「Microsoft Azure Information Protection」を組み合わせることにより、ファイル保護機能をクラウドサービスとして提供する。これらはNECが一括で提供するため、各種契約の手間を省ける。

 ActSecureクラウドセキュアファイルサービスの価格は、1アカウント当たり月額1000円(税別)。最小契約単位は100アカウントになる。NECは、3年間で15億円の販売を目標にする。

 なお、クラウド型のセキュリティ対策サービスの拡充として、「ActSecureクラウドDDoS対策サービス」も2017年4月1日に発売する。

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