米マイクロソフトは、パブリッククラウド基盤「Microsoft Azure」とPreferred Networks(PFN)のDeep Learning(深層学習)テクノロジーの連携を推進し、各業種業態を対象にしたDeep Learningサービスを提供すると発表した。両社は戦略的協業をし、日本での展開を日本マイクロソフトが支援する。
マイクロソフトのMicrosoft AzureとPFNのDeep Learning(深層学習)テクノロジーを連携し、Deep Learningサービスを提供する。米マイクロソフトとPFNは、テクノロジー、人材育成、マーケティングの3つの軸で連携を進めるとしている。
テクノロジーに関しては2017年の夏までに、AzureのIaaS(Infrastructure as a Service)とPFNのDeep Learningフレームワーク「Chainer」の親和性を高め、Chainer/ChainerMN(Multi Node)をクリック操作でAzure IaaS上に展開できるテンプレートの提供、データサイエンスVM(Virtual Machine)へのChainer搭載、Azure Batch ServicesおよびSQL ServerのChainer対応、ChainerのWindows対応などを進める。
また、Microsoft Azureのデータ収集分析サービスとPFNのDeep Learning基盤「Deep Intelligence in-Motion(DIMo)」を組み合わせ、特定のワークロードや業種向けサービスを2017年中に提供する。
人材育成については、両社が連携して大学生、企業内のエンジニア・研究者向けのトレーニングプログラムを2017年中に提供する。また、高等教育機関向けには政府機関などのデータ関連人材育成プログラムへの参加を検討していくという。
マーケティング面では、マイクロソフトとPFNが持つDeep Learningビジネスの知見および、Microsoft Azure、Chainer、DIMoを活用した成功事例を基に、2017年夏に各業種に向けたワークショップを開始する。コンサルティングや展開を行う企業と、利用を希望する顧客とのマッチングの場として、コミュニティ「Deep Learning Lab」も発足する。