アシストは2017年9月1日、BRMS(ビジネスルール管理システム)ソフト「Progress Corticon」の新版「バージョン5.6」を発表、同日提供を開始した。新版では、複数のルールで使われている項目を修正した際の影響範囲を簡単に特定できるようにするなど、ビジネスルールの開発を効率化する機能を追加した。開発会社は米Progress Software。
アシストの「Progress Corticon」は、業務ロジックをアプリケーションから分離して管理するBRMSサーバーソフトウェアである。本来であれば、「if-then」(もし~なら~する)という業務上のルール(業務ロジック)は、個々のアプリケーションに組み込まれている。これを分離することによって、業務ロジックだけを独立してメンテナンスできる。業務ロジックの変更時にアプリケーションを改修しなくて済む。
さらに、業務ルールを登録した段階で、ルール同士の矛盾や抜け漏れを自動で検出できる。このため、業務ルールが複雑かつ改定が多い金融/保険業界での導入が進んでいるという。昨今では、製造業やサービス業においても採用する企業が増えているという。
新版のバージョン5.6では、ルール開発を効率化する機能を追加した。複数のルールの中で利用されている項目に修正が必要となった場合、その項目がどのルールで用いられているかを簡単に特定することができるようにした。例えば、「貨物重量」という項目が、どの条件式やアクション式に用いられているかを容易に検索できる。これにより、変更時の影響範囲の把握が容易になった。
また、業務ユーザーの日常用語を使って被演算子(条件、アクション、検索フィルタ)を事前定義できるようにした。例えば、「貨物重量」を表す被演算子を「貨物の重さを指定してください」といった日常用語で事前定義でき、この用語を使ってルールを定義できる。
さらに、ルールの矛盾や抜け漏れを検出した際のエラーメッセージをクリックするだけで、該当箇所にジャンプできるようにした。これにより、エラー箇所の特定が容易になった。