日本ユニシスは2017年9月15日、人工知能(AI)技術を用いた知的エージェントサービス「RinzaTalk」を業務に適用するPoC(概念検証)を支援する製品・サービスとして、「RinzaTalkプロトタイプ開発キット」と「RinzaTalk PoC支援サービス」の提供を開始した。販売目標として、関連サービスを含めて3年間で20億円を掲げる。
日本ユニシスの「RinzaTalk」は、人間が行うような「認識」「理解」「判断」「行動」を可能にするサービスである。日本ユニシスの自然言語処理技術と機械学習技術をベースに、米Microsoftの認知サービスAPI「Cognitive Services」などパートナー各社が提供するクラウドサービスやソフトウェアを組み合わせて実現する。
同社の「RinzaTalkプロトタイプ開発キット」は、知的エージェントに必要な「会話制御」「自然言語解析」「トークスクリプト管理」「アクション制御」などの機能をセットにしたソフトウェアである。あらかじめ定義された作業項目に沿って速やかにプロトタイプを開発できる。稼働環境にマイクロソフトのクラウド基盤であるMicrosoft Azureを利用することで、小規模からの利用開始が可能だ。
自然言語処理のための辞書、会話スクリプトともにGUIを利用しての柔軟なメンテナンスが可能で、プログラミングの手間がかからない。一問一答の検索型での応答以外にも、会話意図や条件などを定義することで対話型シナリオを容易に搭載できる。多様なデータソース、業務サービスと連携するための機能を備えていて、知的エージェントサービスを様々な業務に適用できる。
RinzaTalk PoC支援サービスは、PoCのために計画・実施すべき作業プロセスと提供物をあらかじめ定義し、プロジェクトの速やかな立ち上げと遂行を支援する。
「RinzaTalk アセスメントサービス」と「RinzaTalk プロトタイプ開発サービス」で構成する。RinzaTalkアセスメントサービスでは、知的エージェント導入にあたり、ユーザーの業務における現状の課題を把握、実現に向けた検討の支援を行う。
RinzaTalkプロトタイプ構築サービスでは、RinzaTalkプロトタイプ開発キットを利用して、技術検証および業務検証を行うためのプロトタイプを開発する。