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DAL、EDIソフト「ACMS」が金融EDIに対応、XMLで企業間の送金を可能に

2018年1月23日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

データ・アプリケーション(DAL)は2018年1月23日、EDI(電子データ交換)ソフト「ACMSシリーズ」において、2018年12月に稼働予定の「全銀EDIシステム」(ZEDI)を利用できるようにすると表明した。ZEDIは金融EDIの仕組みの1つであり、XML電文を使って企業間の送金を可能にする。ZEDIが使えるACMSシリーズは、2018年度上期以降、順次提供する。これにより、商流EDIと金融EDIを統合運用できるようになる。

 データ・アプリケーション(DAL)の「ACMS」は、流通業の受発注データを業界標準プロトコルでやり取りするためのEDIソフトウェアである。全銀協手順などのレガシー手順に加え、ebXML MS、EDIINT AS2、JX手順、SFTPなどの最新のEDIプロトコルを利用できる。

 DALは今回、流通業向けのEDIに加えて、企業間の送金などを電子化する金融EDIの仕組みをACMSシリーズに搭載すると表明した。具体的には、2018年12月に稼働を予定している金融EDIシステムであるZEDIを、ACMSシリーズから使えるようにする。ZEDIに接続し、企業間の送金処理などをXML電文で行えるようにする。

図1●全銀EDIシステムの概要(出所:データ・アプリケーション)図1●全銀EDIシステムの概要(出所:データ・アプリケーション)
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 ZEDIに対応したACMSシリーズ3製品の出荷予定日は以下の通り。企業間EDIに特化した標準版「ACMS B2B」は、2018年度上期のリリースを予定。EDIクライアントソフト「ACMS Lite Neo」は、2018年度上期のリリースを予定。ACMS シリーズの最上位モデルで社内システム連携(EAI)機能など各種機能を備えた「ACMS Apex」が2018年12月末のリリースを予定する。

金融EDIに対応、XML電文の作成・変換機能などを新規に追加

 ZEDIは、企業間送金に関わる総合振込などの電文をXML電文に移行するためのプラットフォームである。払企業、仕向銀行、被仕向銀行、受取企業の間での送金と商流情報(EDI情報)を中継するシステムの役割を果たす。XML電文に移行すると、支払企業が総合振込に商流情報を付加して送信できるようになるので、受取企業が商流情報をもとに売掛金の消込作業を効率化できる。

 ZEDIを使うために必要な要素は3つある。(1)XML電文を送受信するためのインターネットEDIプロトコルであるJX手順、(2)XML電文の作成・変換機能、(3)企業認証用のクライアント証明書の取得・更新機能、―である。ACMSシリーズのZEDI対応では、XML電文の作成・変換機能など、これまで搭載していなかった機能を含めて、これら3つの機能を提供する。

 (2)では、支払企業や受取企業におけるXML電文の作成・変換機能を提供する。固定長やCSV(カンマ区切り形式)など、さまざまな形式からXML電文を作成・変換でき、その逆も可能。スキーマによる妥当性の検証も可能で、XML電文の正確性を保証する。ZEDI対応で必要となる金融機関との接続情報なども容易に付記できる。

 (3)では、ZEDI利用企業を認証するためのクライアント証明書の取得・更新機能を提供する。クライアント証明書はZEDIを使うために必須であり、定期的(約2年ごと)の更新が必要になる。取得や更新の管理を一手に引き受けるため、証明書の取得・更新を意識することなく業務に専念できるとしている。

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