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EDIソフトにLinux版を追加、キヤノンITSの「EDI-Master B2B Gateway Ver.1.3」

2018年9月3日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズは2018年9月3日、EDI(電子データ交換)ソフトの新版「EDI-Master B2B Gateway Ver.1.3」を発表、同日提供を開始した。新版では稼働OSを拡大し、従来のWindowsに加えてLinuxでも動作するようにした。今後は、同ソフト以外のEDIソフトにおいてもLinux版を提供する予定である。

 EDI-Master B2B Gatewayは、流通業や製造業に向いた、流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)プロトコルを備えたEDI(電子データ交換)ソフトである。仕入先/取引先との受発注や、倉庫・物流会社との間の物流指示、金融機関との接続など、EDI接続が必要な幅広い場面に包括的に対処できる。

図1:EDI-Master B2B Gatewayのシステム構成例(出典:キヤノンITソリューションズ)図1:EDI-Master B2B Gatewayのシステム構成例(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 EDIのための通信プロトコルとして、レガシープロトコルと、インターネットを用いた流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)のEDIプロトコルの両方を利用できる。発信側/着信側のどちらにでもなれる。最大32回線まで同時に接続できる。

 レガシープロトコルは、全銀協手順、全銀TCP/IP手順、JCA手順の3つ(Linux版は全銀TCP/IP手順のみ対応)。インターネットEDIプロトコルは、プッシュ型のebXML-MS 2.0とプル型のJX手順を実装した。

 このほかに、メールEDI(SMTP/POP3)や、社内システムとのデータ連携などに適したファイル転送プロトコル(FTP/SFTP)も利用できる。

 堅牢性を重視した。サーバー1台のシングル構成のほか、複数台の通信サーバーで構成する分散型システムを構築できる。

 価格(税別)は、Windows版が4回線で50万円から、Linux版が4回線で150万円から。今後は、同ソフト以外のEDIソフトにおいてもLinux版を提供する予定。販売目標は、EDI-Masterシリーズを中核とするEDI関連の製品・サービスで2022年までに年間25億円。

 なお、EDI-Masterシリーズには、EDI-Master B2B Gatewayのほかに、ファイル転送型のEDIソフト「EDI-Master DEX Business Server」などのDEXシリーズがある。通関業務や医薬品の安全性報告など特定用途に強みを持つ。ファイル転送プロトコルとして、全銀HTTP/HTTPS(独自仕様)、電子メール(SMTP/POP3/IMAP4)、EDIINT AS2を利用できる。

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