マルコメは、工場で働く社員への連絡の徹底と効率化を目的に、コミュニケーションロボットの実証試験を開始する。ロボットが個々の社員に話しかけて会社からの連絡事項を伝える。ロボットの基盤として、NTT東日本のクラウド型ロボット基盤サービス「ロボコネクト」を採用した。NTT東日本の長野支店が2018年11月1日に発表した。
マルコメの工場内にコミュニケーションロボットを設置する。工場で働く様々な勤務形態の社員への連絡をロボットが行うことによって、連絡の徹底と効率化を図る。マルコメでは従来、早朝や夜間など、勤務時間の異なるメンバーにも均質でより伝わりやすい情報発信の方法を模索していた。
拡大画像表示
コミュニケーションロボットとして、ヴイストンの「Sota」を導入する。遠隔からコンテンツを配信する仕組みとして、NTT東日本のクラウド型ロボット基盤サービス「ロボコネクト」を使う。さらに、会社からの連絡だけでなく、社員がロボットに話しかけることで、始業前の社員が楽しい気持ちになるといった効果も期待している。
検証では、マルコメ本社工場の作業場前室内に、コミュニケーションロボットのSotaと、ディスプレイ、無線LAN環境を設置する。工場に入る社員の動きに人感センサーが反応し、ディスプレイに映るコンテンツ(本部から社員への連絡事項)にあわせてSotaが音声で案内する。配信するコンテンツは、インターネットを通じて遠隔から編集・更新できる。
拡大画像表示
検証期間は、2018年11月1日から約1カ月。検証場所は、マルコメの本社工場。検証事項は2つある。まず、様々な勤務形態で働く社員への「連絡内容の浸透、理解度向上」と「連絡業務の効率化」を検証する。さらに、コミュニケーションロボットの導入による「社内コミュニケーションの活性化」の実用性を検証する。