NTTコミュニケーションズは2019年2月13日、SSO(シングルサインオン)や多要素認証、ソーシャルログインなどの機能を持ったID認証サービス「ID Federation」を強化した。新たに、FIDOに対応した「生体認証メニュー」を開始した。スマートフォン用の専用アプリケーションを使うことで、生体認証機能がないスマートフォンでもパスワードレスの認証を導入できる。価格は、要問い合わせ。
NTTコミュニケーションズは、SSO(シングルサインオン)や多要素認証、ソーシャルログインなどの機能を持ったID認証サービス「ID Federation」を強化した。新たに、FIDOに対応した「生体認証メニュー」を開始した。スマートフォン用の専用アプリケーションを使うことで、生体認証機能がないスマートフォンでもパスワードレスの認証を導入できる。
生体認証メニューを使うと、生体情報を使って手軽に認証できる。生体情報を直接送受信しない仕組みによって、安全に認証できる。また、認証用の専用機器やシステム構築も不要なため、簡単に導入できる(図1)。
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パスワードは不要である。顔認証、指紋認証、声紋認証のいずれかでログインできる。スマートフォンアプリ「ID Federation生体認証メニュー」に顔や指紋などの生体情報を登録することで、利用できるようになる。ID Federationを連携させたWebサービスやアプリケーションへのログインの際に、生体認証を利用できる。
生体認証の機能は、専用アプリケーションによって提供する。これにより、認証用の専用機器が不要なほか、生体認証機能がない比較的安価なスマートフォンでも利用できる。システム開発やサーバーの構築なども不要である。
FIDO規格に則っている。生体情報は、端末内に限って保存する。サーバー側では保管しない。認証における通信時は、暗号化された鍵情報を用い、生体情報は使用しない。
サービス開始時点では、企業における従業員向け認証サービスとして提供する。例えば、業務で利用する複数のサービスに対するシングルサインオンを生体認証で行えるようにする。今後は、一般消費者向けのWebサイトなどを提供する企業向けにも提供する。