KDDIは、基幹系システムなどの稼働状況を可視化するための施策として、2018年10月から2019年4月にかけて可視化ソフトウェア「千里眼」を順次導入している。提供元のアシストが2019年3月15日に発表した。
KDDIは、意思決定の元となるデータを基幹系システムからDWH(データウェアハウス)に蓄える処理を、日立製作所の運用管理ソフトウェア「JP1/Automatic Job Management System 3」で制御している。
しかし、同社のシステムでJP1が扱うジョブ数は10万を超えており、ジョブ同士が依存関係を持っている。このため、ジョブの実行時に異常が発生した際には、どのレポート業務に影響があるのかを調査する作業に、多くの時間を要していた。
KDDIは、経営判断や顧客に与える影響も大きいことから、調査時間を短縮する方法として、千里眼を採用した(関連記事:アシスト、JP1で収集したシステム運用イベントを分析するクラウドサービスを強化)。千里眼を使うと、バッチ業務同士のつながりを可視化できるので、異常終了時の影響範囲を迅速に特定できる。
KDDIの実運用データを利用した影響調査・分析のデモンストレーションを経たのち、2018年4月に同ソフトウェアを採用。現在は次のステップとして、2018年10月から2019年4月にかけて、基幹系システムをはじめとした重要システムへの千里眼の適用を順次進めている。
なお、千里眼は、企業システムの運用業務で発生するシステムイベントを可視化して分析するソフトウェアである(画面1)。JP1に蓄積した、システム運用時に発生する様々なログやイベントを可視化する。米クリックテック(Qlik Technologies)のBIソフトウェア「Qlik Sense」に、JP1のデータを可視化/レポートするための専用テンプレートを付けて提供する。
画面1:千里眼のダッシュボード画面の例(出典:アシスト)拡大画像表示
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