キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2019年4月11日、Webアクセスを介した情報漏洩を防ぐゲートウェイソフトウェアの新版「GUARDIANWALL WebFilter Ver 1.4」を発表した。同年5月8日から提供する。新版では、性能を高めたほか、新たに運転免許書番号などの個人情報を含む通信をブロックできるようにした。クラウドサービス版の「Security Gate for Proxy」も新規に追加した。
GUARDIANWALL WebFilterは、Webアクセスを介した情報漏洩を防ぐサーバーソフトである(図1)。HTTP/HTTPSを中継するWebプロキシゲートウェイであり、危険なURLへのアクセスをブロックするURLフィルタリング機能と、送信データ(WebメールやSNS投稿など)の内容を監視してブロックするコンテンツフィルタリング機能を提供する。

拡大画像表示
コンテンツフィルタリング機能では、キーワードで指定した機密情報が送信データに含まれている場合に、通信をブロックできる。SSLで暗号化した通信の内容も、監視できる。自前でSSL通信を終端させて仲介できるほか、外部のプロキシサーバーが終端させたSSL通信の中身をICAPを介して受け取って監視できる。いずれの方法でもSSL通信の中身を検査できる。
今回の新版では、コンテンツフィルタリング機能を強化し、改正個人情報保護法と新元号を考慮した検査機能を備えた。運転免許書番号や住民票コードといった個人情報のキーワードを含む通信をブロックできるようにした。検査機能の性能も高めており、従来版と比べ、SSLデコード処理は約2倍、検査(テキスト抽出処理)は約10倍に高速化した。
今回さらに、GUARDIANWALL WebFilterをクラウド型で提供するサービスとして、Security Gate for Proxyを製品化した。
価格(税別)は、ソフトウェア版のGUARDIANWALL WebFilterが、年額15万円(25ユーザー)から。クラウド版のSecurity Gate for Proxyが月額30万円(251~750ユーザー程度の500モデル)から。