三重大学は、基幹業務システムのバックアップシステムを改善し、バックアップ処理にかかっていた時間を2時間から5分へと、20分の1以下に短縮した。Arcserve Japanのバックアップアプライアンス「Arcserve UDP Appliance」を販売したネットワールドが2019年5月9日に発表した。システムの提案と導入は、ネットワールドのパートナー企業であるニッセイコムが担当した。
三重大学(三重県津市)は、人事・給与・財務会計や教務システムなど、約2000人の教職員が日々利用する各種基幹業務システムを運用している。今回、そのバックアップシステムを改善した。
新たにArcserve Japanの「Arcserve UDP Appliance」を導入した(図1)。同製品は、データバックアップソフトを導入済みとしたアプライアンス型のストレージサーバー製品である(関連記事:Arcserve、バックアップアプライアンスに容量40TB/80TBの大容量モデルを追加)。
図1:バックアップアプライアンス製品「Arcserve UDP Appliance」を導入した三重大学のバックアップシステム構成図(出典:ネットワールド) ネットワールドは、三重大学が従来用いていたバックアップ製品における課題を挙げている。それによると、増分バックアップ機能(前回バックアップした時点からの差分だけをバックアップする機能)は備えていたものの、週に1回は必ずフルバックアップを取る必要があったという。フルバックアップ時には、ネットワーク帯域への負担が非常に重くなったほか、バックアップ時間が大幅に延びていた。
また、バックアップ対象サーバー(仮想サーバー)の台数は約100台と多いため、フルバックアップの際にはバックアップジョブのスケジュール設定に苦労していた。さらに、従来のバックアップ製品は同時に2セッションしか走らせられなかったため、3本目のジョブを動かそうとすると、どちらかが終わるまで待つ必要があり、予定通りに作業が開始できない、終わらないという問題があった。
これらの課題を解消するため、Arcserve UDP Applianceを導入した。導入効果としては、これまで約2時間程度かかっていたバックアップ処理が5分程度で完了するなど、処理時間を20分の1以下に短縮できた。これにより、以前のようなジョブのスケジューリングが不要になった。
また、データ圧縮・重複排除機能によるバックアップデータを削減できた。バックアップ対象が、同一のOSイメージが大量に存在する大規模仮想化基盤だったこともあり、バックアップ容量を最大で約80%削減できた。なお、Arcserve UDP Applianceは、ソフトウェア版のArcserve UDPと異なり、バックアップ対象の台数や容量に関わらずに利用できる。
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