[新製品・サービス]
デル、マルウェア対策/EDRを運用込みで提供するパッケージ「Dell SafeGuard and Response」
2019年6月6日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
デルとEMCジャパンは2019年6月6日、マルウェア対策のソフトウェアから運用サービスまでをカバーする製品・サービス「Dell SafeGuard and Response」を発表した。CrowdStrike JapanとSecureWorks Japanがそれぞれ提供している4つの製品・サービスをパッケージ化し、販売/対応窓口をデルに一本化した。価格は要問い合わせ。主なターゲット顧客層は社員1000人以上の大企業。
Dell SafeGuard and Responseは、マルウェア対策のソフトウェアから運用サービスまでをカバーする製品・サービスである(図1)。(1)マルウェア対策ソフト、(2)EDR(エンドポイント検知・対処)ソフト、(3)EDRの運用監視サービス、(4)インシデント対応サービスの4つを自由に組み合わせ、単一のパッケージとしてデル1社から購入できる。
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(1)のマルウェア対策ソフトは、CrowdStrike Japanの「CrowdStrike Falcon Prevent」を使う。マシンラーニング(機械学習)や振る舞い分析などを活用したソフトであるとしている。従来型のマルウェア対策ソフトとは異なり、未知のマルウェアにも対処できるほか、シグネチャの更新が要らない。
(2)のEDRソフトは、CrowdStrike Japanの「CrowdStrike Falcon Insight」を使う。エンドポイントで起こっている事象をログとしてクラウドに吸い上げて、管理画面で把握できる。サイバー攻撃の具体的な内容を把握できるほか、端末を隔離したり、端末にリモートログインしたりできる。
監視対象のエンドポイントにインストールするソフトウェアは、マルウェア対策ソフトとEDRソフトで共通のものを使う。単一のエージェントソフトだけで、マルウェア対策とEDR機能をカバーする。
(3)のEDRの運用監視サービスは、SecureWorks Japanの「SecureWorks Managed Endpoint Prevention」を使う(図2)。SecureWorks Japanがユーザーに代わって24時間365日体制で運用監視サービスを提供する。CrowdStrike JapanのEDRソフト(クラウド上の管理サーバー)とデータ連携し、エンドポイントを監視する。インシデント発生時には対処方法も提案する。
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(4)のインシデント対応サービスは、SecureWorks Japanの「Secureworks Incident Management Retainer」を使う。重大なインシデントが発生した際に、インシデントに対応して収束するためのチームを配備する。これにより、ユーザーは、危機的状況に必要なサポートと専門知識を得られる。さらに、事後対応だけでなく、今後起こり得るインシデントに対する事前対応計画の策定にも利用できる。