ベリタステクノロジーズは2019年7月3日、中規模・大企業向けデータバックアップソフトウェアの新版「Veritas NetBackup 8.2」を発表した。新版では、DR(災害復旧)サイトにバックアップデータを複製するケースにおいて、データの複製先として安価なクラウドストレージを利用できるようにした。外部システムからNetBackupの機能を利用するためのAPIも増やした。
写真1:NetBackupの新機能について説明する、ベリタステクノロジーズでデータ保護ソリューションスペシャリストを務める勝野雅巳氏拡大画像表示
Veritas NetBackupは、中規模から大規模のネットワーク環境を対象とした、エージェント/サーバー型のデータバックアップソフトである。バックアップ対象の業務サーバーに専用のエージェントソフトをインストールして使う。バックアップ管理サーバーで設定したスケジュールに則って、ネットワーク経由でデータをバックアップする。WindowsやLinux、各種UNIXなど、複数のOSが混在した環境で利用できる。
主要なソフトウェアモジュールは大きく3つある。(1)バックアップ対象の業務サーバーにインストールするエージェントソフト、(2)バックアップメディア(ストレージなど)を接続したサーバーにインストールするメディアサーバー、(3)バックアップスケジュールを一元管理するマスターサーバー、である。
仮想サーバーのバックアップについては、サーバー仮想化ソフトウェアと連携することによって、バックアップ対象サーバーのOSにエージェントソフトをインストールしないエージェントレスの形態でバックアップできる。VMware環境やHyper-V、Nutanix AHVなど主要なサーバー仮想化ソフトと連携する。
NetBackupの特徴の1つは、バックアップデータの量を減らす工夫を施していること。例えば、エージェントソフト側で重複排除機能が動作し、重複排除済みのデータだけをネットワークに転送できる。増分/差分イメージからフルバックアップのイメージを再構成する機能や、ストレージ機器のスナップショット機能やレプリケーション機能をNetBackupから利用できるようにする機能なども備える。
DRレプリケーションに安価なクラウドストレージを利用可能に
NetBackupの新版、8.2ではクラウドストレージへのデータ保管機能を強化した(写真1)。
DR(災害復旧)構成において、複製先としてクラウドストレージを利用できるようにした(図1)。これにより、安価にDRサイトを運用できるようにした。従来は、データの長期保存する用途でしかクラウドストレージを利用できていなかった。新版では、本番サイトのNetBackup環境からDRサイトのNetBackup環境へとデータをレプリケーションする用途でクラウドストレージを使えるようにした。
図1:DR構成においても、複製先としてクラウドストレージを利用できるようにした(出典:ベリタステクノロジーズ)拡大画像表示
また、バックアップデータをAWS SnowballやAzure Data Boxにコピーできるようにした。AWS SnowballとAzure Data Boxは、クラウドストレージに置きたい大容量データを、ネットワーク経由ではなく物理ストレージを介して移動させるサービスである。従来のNetBackupでは使えなかったという。
新版ではまた、NetBackupのAPI(REST API)も増やした。これまでAPI経由ではできなかったことの多くをAPI経由で使えるようにした。新版で使えるAPIの個数は441個になった。
NetBackupのAPIを利用する例として、VMwareの運用管理ソフトであるvRealize向けにプラグインを用意した。これを使うと、NetBackupのAPIを利用して、vRealizeの画面から仮想サーバーをバックアップ/リストアできる。
また、仮想サーバーをレプリケーションするDRソフトのResiliency PlatformからNetBackupのAPIを使うと、災害/システム障害時に立ち上げる仮想サーバーをクラウドに複製する際に、NetBackupの重複排除機能を使ってネットワーク転送量を少なくできる。
新版ではさらに、エージェントレスでバックアップできるサーバー仮想化環境も増やした。新たに、OpenStack VMとRed Hat Virtualizationの2つを追加した。これまでもエージェントレスでバックアップできていた環境は、VMware、Hyper-V/Azure Stack、Nutanix AHV、である。Dockerコンテナ環境もエージェントレスでバックアップできる。
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