富士通は2020年2月12日、新たな街頭広告のビジネスモデル創出や街づくりを支援するAI画像解析製品「FUJITSU Technical Computing Solution GREENAGES Citywide Surveillance V3」を発表した。デジタルサイネージなどの街頭広告の視聴人数や人物属性(性別・年代)を基に、広告効果を測定する。広告事業者や広告主、駅や空港、大規模施設などの施設管理者向けに販売する。
GREENAGES Citywide Surveillanceは、街中や施設などに設置したカメラの映像をAIで解析し、人物や車両の様々な情報を自動抽出して都市全体の動きをリアルタイムに把握する監視製品である(図1)。
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今回の新版では、カメラ映像から、個人を特定せずに、群衆を対象とした視認方向や性別、年代など、群衆のリアルな行動や特徴を捉える機能を追加した。これにより、街頭や駅、空港、ショッピングモールなどに設置した広告媒体の価値測定や、広告投資効果の分析が可能になる。
新機能の1つ「視認測定」では、デジタルサイネージや看板広告付近に設置したカメラ映像から、個人を特定せずに、群衆の視認方向を測定する。これにより、広告視聴数や視聴時間、視聴率を算出できる。人物が小さく、顔の正面が映っていない群衆でも、頭部の向きや角度などから、個々の視認方向を検出できる。
適用シーンとして、「広告視聴数を把握可能なデジタルサイネージの販売」、「街頭や駅、空港、ショッピングモールなどに設置されたデジタルサイネージ/看板の誘導効果の測定、人流最適化」、「覗き込みなどの不審な行動の検知」、――などが考えられる。
新機能の1つ「属性(性別・年代)推定」では、街中で群衆がランダムに行き交うような、人物が小さく、顔の正面が映っていない状況でも、個人を特定せずに、髪型や服装などの全身特徴から群衆の性別・年代を推定できる。
適用シーンとして、「来場者の属性に応じた案内や広告表示などを実現するインタラクティブサイネージの導入」、「駅、空港、ショッピングモールなどにおける、プライバシーに配慮した来場者の属性分析」、――などがある。
価格(税別)は、視認測定、属性推定のいずれも、1サイネージあたり月額4万円(プログラムサポート含む。画像解析端末やカメラなどのハードウェア費用、ネットワーク通信費用、クラウド使用料などは含まない)。
GREENAGES Citywide Surveillanceは、2016年10月の販売開始以降、セキュリティ関連機関や交通インフラ、企業などに使われている。2018年5月には、AI技術によって人物の服装特徴や車種・メーカー・車型・色などを判別する検知機能を拡充させ、解析結果をAPIで提供する機能を追加するなど、機能強化を図ってきた。
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