気象庁気象研究所(所在地:茨城県つくば市)は2020年3月2日、新しいスーパーコンピュータシステムを稼働させた。富士通のPCサーバー機「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M5」×880台で構成する。総理論演算性能は2.81PFLOPS(毎秒2810兆回の浮動小数点演算)になる。富士通が2020年3月2日に発表した。
気象庁気象研究所は、新しいスーパーコンピュータシステムを稼働させた(写真1)。今後、高解像度の精緻な数値予報モデルの開発や、地球温暖化予測に関する研究、地震・津波・火山分野での解析・予測技術などの研究開発を、さらに推進する。
写真1:稼働させた新スーパーコンピュータシステムの一部(出典:富士通) 気象研究所は、気象・気候予測に関する研究を実施している。集中豪雨や台風による暴風・大雨の予測技術の開発や、温暖化への適応といった諸課題の解決に向けて取り組んでいる(画面1)。
画面1:局地的豪雨や台風にともなう暴風・大雨の予測技術のイメージ(出典:富士通)また、局地的気象から地球規模の気候予測までを対象に、シミュレーションを行うモデルの研究開発を実施している。2030年を目途に、気象・気候における世界最高レベルの予測精度達成を目指している。
新たに稼働させたスーパーコンピュータシステムは、富士通のPCサーバー機「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M5」×880台で構成する。サーバー間をインターコネクト「Intel Omni-Path Architecture」で接続し、気象予測や地震・津波解析などシミュレーション用途でのスケーラビリティを確保した。総理論演算性能は2.81PFLOPS(ペタフロップス)になる。
特徴の1つは、GPUなどのアクセラレータを用いず、CPUベースで構成していることである。これにより、幅広いアプリケーションを低消費電力で動作させられる。CPUの冷却には水冷式を採用しており、空冷式と比べて少ない電力消費でサーバーからの発熱を抑えられる。
スーパーコンピュータ / 富士通 / 気象庁 / HPC / 気象
-
VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



