[インタビュー]
AIOpsと超高速ネットワークで、AIデータセンターのハイスペック要件に応える─米ジュニパー幹部
2025年8月8日(金)渡邉 利和
さまざまなデジタルサービスが社会に浸透した現在、その提供企業にとって、安定的なサービス提供は事業継続やブランドに直結する。AI活用が広がり、流通するデータ量が増加する中、信頼性の高いネットワークインフラがより一層求められている。米ジュニパーネットワークス執行副社長兼最高執行責任者のマノイ・リーラニバス氏に、AI時代にあるべきデータセンターのあり方と、その実現に向けた取り組みを聞いた。
米ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)は、1996年創業のネットワーク製品専業ベンダー。キャリアやデータセンター、エンタープライズ市場向けのルーターやスイッチなど、ハイエンドな製品に強みを持つ。近年は「AIネイティブネットワーク」というコンセプトを掲げ、AI活用を支えるインフラとしての側面を積極的に訴求している。
2022年11月にリリースされた米OpenAIの「ChatGPT」で火が付いた生成AIブームは、社会全体に大きなインパクトを与えている。AI専用のデータセンターも多数計画されており、最新のGPUが取り合いになるなど、インフラ側に与える影響も大きい。同社もこうした状況を追い風に、AIデータセンター関連の売上が伸長。米ガートナー(Gartner)が製品・サービスを比較するクリティカルケイパビリティレポートでは、AIワークロード向けネットワークの分野でNVIDIAに次ぐ2位に位置づけられている。
AI時代のネットワークインフラは、従来とどのように異なるのか。その実現に向けた取り組みを含め、執行副社長 兼 最高執行責任者(COO:Chief Operating Officer)のマノイ・リーラニバス(Manoj Leelanivas)氏(写真1)に話を聞いた。

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