NTTデータ先端技術は2020年3月10日、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の新機能「WinActor管理機能」を発表した。RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「WinActor」(NTTアドバンステクノロジ製)を管理できるとしている。販売目標は、2025年までに500本。
NNTTデータ先端技術の「Hinemos(ヒネモス)」は、オープンソースのシステム運用管理ソフトウェアである。HTTPで通信する専用エージェントをインストールしたPCサーバー(Linux、Windowsなど)やSNMP対応のネットワーク機器を一元管理する。システム稼働監視、パッチ適用などデプロイ管理、ジョブ管理などの機能を提供する。(関連記事:NTTデータ先端技術、運用管理ソフト「Hinemos」に新版、情報収集を強化)。
今回、管理対象として、RPAソフトウェアのWinActorを追加した(図1)。これにより、WinActorの自動化ジョブをスケジュール実行できるようになったほか、WinActorの稼働状態やエラーなどを単一の画面上で俯瞰的に把握できるようになった。WinActorの管理ソフトウェア「WinDirector」および「WinActor Manager on Cloud」と連携した管理もできる。
図1:Hinemosの新機能「WinActor管理機能」の概要(出典:NTTデータ先端技術)拡大画像表示
ジョブスケジューラ機能を使って、業務の営業日やメンテナンス日に合わせてRPA処理を実行できる。また、各処理の実行結果は、Hinemosの画面で確認できるほか、メールで通知できる。異常発生時には、別途定義した復旧処理を自動で起動するなど、トータルでRPAの運行を管理できる。
通常よりも処理時間が長くかかったり、止まらない可能性のあるシナリオの遅延時間を監視できる。PC環境や周辺システムの稼働状況といった環境要因によるトラブルを早期に解決できる。また、WinActorの実行ログも集約し、個々のPC端末にログインすることなく確認・検索できる。ログメッセージによるWinActorの動作異常の監視もできる。
WinActorをインストールしたPCを検出し、インストールしたソフトウェアの履歴を管理できる。これにより、WinActorのシナリオが異常終了した際に、PC環境の変更が起因か否かの切り分けが容易になる。
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