みずほ銀行は2020年4月10日、インターネットバンキングにおける本人認証に、モバイル端末の位置情報(ジオロケーション)や顔認証技術を活用する実証実験を開始すると発表した。同年5月から10月にかけて、グーグル・クラウド・ジャパン、野村総合研究所、大日本印刷と共同で実験する。
みずほ銀行は、インターネットバンキングにおける本人認証と継続的顧客管理に、モバイル端末の位置情報や顔認証技術を活用する実証実験を開始する(図1)。実験では、仮想口座を利用した口座開設(初期登録)、送金、住所変更、登録情報変更の要請、などを実施する。
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実験は、2020年5月11日から同年10月9日にかけて実施する。実証実験の結果は、金融庁の「FinTech実証実験ハブ」のWeb ページで公表する予定。技術的側面だけでなく、法律やセキュリティに関する整理も行い、商品化の実現可能性
を検証の上、商品化を目指す。
参加者の役割は、以下の通り。
みずほ銀行は、実証実験の設計と効果検証を担当する。
グーグル・クラウド・ジャパンは、実証実験において技術支援を提供する。
野村総合研究所は、インターネットバンキングのアプリケーションとサーバーシステムを構築する。
大日本印刷は、顔認証技術を活用した本人確認機能を提供し、API連携による顔認証機能とeKYC(本人確認手続き)機能を構築する。