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キヤノンITS、需要予測・需給計画ソフト新版、生産ラインや物流に合わせて補充計画量を自動調整

2020年5月19日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズは2020年5月19日、需要予測・需給計画ソフトウェアの新版「FOREMAST(フォーマスト) Ver.3.2」を発表した。2020年6月1日から販売する。新版では、ラインの生産能力や物流の輸送能力に合わせて補充計画量を自動調整する負荷自動調整機能などを追加した。価格(税別)は、2000万円から。販売目標は年間30社。

 FOREMASTは、需要予測と需給計画を立案するソフトウェアである(関連記事キヤノンITS、需要予測・需給計画ソフトに新版、検査リードタイムを考慮した計画が可能に)。欠品の抑制と在庫の削減を両立できるように支援する。科学的な需要予測に基いて在庫管理を行うことによって、需給計画業務を改善する(図1)。

図1:FOREMAST Ver3.2の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)図1:FOREMAST Ver3.2の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 2017年11月に提供を開始した現行のメジャーリリース(Ver.3.0)では、出荷期限を考慮して補充計画を立てる機能を追加している。在庫の廃棄時期を知らせるアラート機能も追加している。これらによって、廃棄ロスが大きな課題となっている食品業界での採用が進んだ、としている。2019年4月に提供を開始したマイナーリリース(Ver.3.1)では、検査リードタイムを考慮した計画が可能になった。

 今回のマイナーリリース(Ver.3.2)では、工場・ラインの生産能力や物流の輸送能力に合わせて補充計画量を自動調整する負荷自動調整機能を追加した。工場・ラインごとの生産能力や、物流ルートごとの輸送能力を考慮して、計画量を自動調整(前倒し・後ろ倒し)できる。

 さらに、製造時間・輸送量などの負荷を画面で確認して商品ごとの計画量を修正できる計画立案支援機能を搭載した。工場・ラインや物流ルートごとの負荷(製造時間、輸送量など)を画面で確認しながら、計画担当者が商品ごとの計画量を修正できる。工場・ライン別の計画画面では、複数ラインをまとめて確認しながら計画量を修正できる。

 また、需要予測モデルを強化し、従来の時系列予測モデルに、新たにディープラーニング(深層学習)を活用した需要予測モデルを追加した。ディープラーニングを用いた予測モデルでは、汎用化された予測モデルだけでなく、ユーザーの保有データを活用した追加学習も個別に対応できる。

 これらの機能追加によって、生産・物流分野における計画担当者の業務負荷を軽減する。さらに、実務担当者の過重労働の原因となる業務負荷のアンマッチを軽減することによって、ワークライフバランスを適正化する。また、輸送効率を高めてCO2を削減する、としている。。

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キヤノンITソリューションズ / FOREMAST

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