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リコー、会議用ホワイトボードを刷新、4K解像度と防塵IP5Xに対応

2020年6月5日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

リコーは2020年6月4日、白板の上に手書きで情報を書き込むホワイトボードの機能を備えた多機能型の大画面液晶ディスプレイ「RICOH Interactive Whiteboard」のラインアップを刷新した。解像度を以前のフルHDから4Kへと高めたほか、IP5X相当の防塵機能を搭載した。さらに、これまでの55/65インチよりも大型となる75インチモデルを追加した。同年6月12日から提供する。価格はオープン。

 「RICOH Interactive Whiteboard」は、白板の上に手書きで情報を書き込むホワイトボードの機能を備えた、多機能型の大画面液晶ディスプレイである(写真1)。汎用の液晶ディスプレイ装置でありながら、専用ペンによる手書き情報を表示画像の上にオーバーレイ表示できる。手書き情報の検出方法は光遮断方式であり、ディスプレイ画面の四隅に組み込んだセンサーと専用の電子ペンを組み合わせてホワイトボード機能を実現している。

写真:RICOH Interactive Whiteboard D6520の外観写真:RICOH Interactive Whiteboard D6520の外観
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 リコーの最大のアピールポイントは、ペンによる手書きの書き味を追求していること。細かく微細に書いた時や、素早く距離を移動させて書いた時の追従性がよいとしている。書いた直後に画像処理も実施し、ギザギザな線を滑らかに補正する。思った通りの場所に線が描けるように、液晶パネルと保護ガラスとの距離を近くして視差ずれ(視線の先がペンの直下からずれる現象)も減らしている。

 手書き情報は、書いた後で編集できる。1つの矢印線の長さを変えたり、複数の要素をグループ化して移動/拡大縮小したり、といったことが簡単にできる。専用ペンは、ペン先とは反対側が消しゴムとして機能する。線1つなどの要素単位で消去できる。手書き文字をテキストデータに変換するOCR(光学文字認識)機能も備える。

 今回、ラインアップを刷新した。画面サイズ55インチのモデルを後継機「RICOH Interactive Whiteboard D5530」に、65インチのモデルを後継機「RICOH Interactive Whiteboard D6520」に、それぞれ刷新した。さらに、これまでは存在していなかった75インチの大画面モデル「RICOH Interactive Whiteboard D7510」をラインアップに追加した。

4K解像度に向上、工場や建設現場にも置けるように防塵仕様に

 新ラインアップ3機種は、液晶ディスプレイの解像度を、以前のフルHD(1920×1080ドット)から4K(3840×2160)へと高めた。縦横それぞれ2倍で4倍の画素数になった。これにより、図面や図表などのコンテンツを、以前よりも細部までくっきりと表示できるようになった。

 工場や建設現場などの過酷な場所に設置して使えるように、IP5X相当の防塵性能も搭載した。IP5Xは、最上位のIP6X「粉塵が内部に入らない」よりも1段階低いグレードであり、「有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない」ことを示す。これよりも低いグレードのIP4Xは「直径1ミリメートル以上のワイヤーや固形物が中に入らない」ことを指している。

 大きさと重さも、従来機種と比べて薄型・軽量化した。55型モデルは、縦型に設置することも可能になった。これにより、会議室だけでなく、小規模なミーティングスペースなどでも使いやすくなった。人の接近を察知してスタンバイ状態から自動で復帰する人感センサーも標準で搭載した。

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