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2024年まで国内インフラ市場はSoRがマイナス3.5%、SoE/SoIはマイナス0.2%─IDC

国内インフラ市場は2024年にプラス成長に復帰

2020年6月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

IDC Japanは2020年6月10日、企業情報システムを支えるインフラ(サーバーとストレージ)の国内市場について、システムタイプ別(SoR/SoE)および配備モデル別(クラウド/トラディショナル)に予測した。2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR)は、SoRがマイナス3.5%、SoE/SoIがマイナス0.2%、その他がマイナス0.4%となる。

 IDC Japanによると、2020年の国内インフラ(サーバーとストレージ)市場は、前年比7.1%減の7069億6800万円になる。2024年の同市場は7028億2200万円で、2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR)はマイナス1.6%になる。2020年~2023年はマイナス成長となり、2024年にプラス成長に復帰する(図1)。

2024年までの国内インフラ市場はSoRがマイナス3.5%、SoE/SoIはマイナス0.2%―IDC Japan調べ2024年までの国内インフラ市場はSoRがマイナス3.5%、SoE/SoIはマイナス0.2%―IDC Japan調べ

 システムタイプ別に2019年~2024年のCAGRを見ると、SoR(System of Record、記録のためのシステム)がマイナス3.5%、SoE/SoI(System of Engagement/System of Insight、顧客とのつながりや、洞察のためのシステム)がマイナス0.2%、その他がマイナス0.4%である。

 2020年の国内SoR向けインフラ市場を配備モデル別に見ると、パブリッククラウドが前年比31.4%増の470億200万円、プライベートクラウドが前年比19.2%増の241億5300万円、トラディショナルが前年比22.7%減の1928億3300万円となる。2019年~2024年のCAGRは、パブリッククラウドが9.1%、プライベートクラウドが10.2%、トラディショナルがマイナス7.7%になる。

 2020年の国内SoE/SoI向けインフラ市場を配備モデル別に見ると、パブリッククラウドが前年比23.5%増の231億6500万円、プライベートクラウドが前年比15.8%増の152億700万円、トラディショナルが前年比32.3%減の434億4000万円となる。2019年~2024年のCAGRは、パブリッククラウドが9.1%、プライベートクラウドが10.9%、トラディショナルがマイナス7.2%になる。

 「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的流行によって、企業のIT投資余力の低下や、トラディショナルからクラウドへのシフトの加速が見込まれる。需要サイドの変化が中長期的にインフラ市場に与える負の影響が大きい」(IDC Japan)。

 今回の発表は、IDC Japanが発行した『国内エンタープライズインフラ市場 システムタイプ別予測、 2020年~2024年』で詳細を報告している。本調査レポートでは、SoR、SoE/SoI、システム基盤と機器/制御システムを合算したOther(その他)の3つのカテゴリについて、国内インフラの市場規模を推計している。

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