IDC Japanは2020年6月12日、国内のハイパーコンバージドシステム(HCI)市場の予測を発表した。2019年の支出額は450億8300万円で、前年比成長率40.4%となった。2019年~2024年における支出額の年間平均成長率(CAGR)は11.2%、2024年の支出額は765億1200万円になる。
IDC Japanの調査によると、2019年の国内ハイパーコンバージドシステム(HCI)市場の支出額は、450億8300万円、前年比成長率は40.4%となった(図1)。急成長が続いており、1年で130億円近く市場規模が拡大した。仮想マシンやストレージの管理負荷の削減や、性能と容量の不足という課題を解決する製品として普及が進んでいる。
IDC Japanは、今後もHCIの成長が続くと予測している。短期的には、仮想化環境の課題を解決する製品として普及が進む見込み。中長期的には、デジタル変革で生まれる新たなワークロード、既存IT基盤の効率化、エッジ/オンプレミス/複数のパブリッククラウドを統合的に管理するハイブリッドクラウドの実現を目的に普及が拡大するとしている。
IDC Japanでは、「HCIの市場が急拡大しているが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、今後は従業員規模別、産業分野別、地域別、ワークロード別など、セグメントごとの成長性の差が顕著になる」と分析している。
今回の発表は、IDC Japanが発行した『国内ハイパーコンバージドシステム市場予測、 2020年~2024年』で詳細を報告している。本レポートでは、国内ハイパーコンバージドシステム市場における従業員規模別、産業分野別、地域別およびワークロード別の2020年~2024年の市場規模予測などを提供している。
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