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京浜急行電鉄、グループ全体のデータ分析基盤を構築、Excel業務をBIで代替

2020年7月10日(金)IT Leaders編集部

京浜急行電鉄は、グループ全体でデータを集約し分析するためのデータ分析基盤を構築した。ミドルウェアとして、BI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボード「MotionBoard Cloud(MotionBoard)」、文書管理ツール「SPA Cloud(SPA)」、データベース「Dr.Sum Cloud(Dr.Sum)」、データ提供サービス「3rd Party Data Gallery(3PDG)」、――を導入した。ミドルウェア群を提供したウイングアーク1stが2020年7月9日に発表した。

 京急グループは、電車・バス・タクシーの交通事業を基幹としながら、沿線で不動産事業、レジャー・サービス事業、流通事業など幅広い事業を東京都と神奈川県を中心に展開している。京浜急行電鉄は、経営課題である沿線地域の少子高齢化に対応するため、全社で保有するデータをエリアマーケティングに活用するデータドリブン戦略の推進を目指している。

 同社は従来、グループ各社・社内各部署の担当者がExcelで膨大な時間をかけてデータを分析していた。データソースや分析粒度がそれぞれ異なることもあり、グループを横断して議論を行う際には、データのすり合わせが必要だった。分析担当部門がデータ分析を請け負う取り組みもも実施したが、業務を把握しているわけではないため、依頼者の意図を汲み取りきれなかった。

 こうした経緯で、業務を熟知しているグループ全社の担当者がデータ抽出から分析までを自分自身で行えるデータ分析基盤として「KIDDS(Keikyu group Integrated Data Driven System)」を構築した。沿線地域の活性化と少子高齢化社会への対応に向けて、グループ全社のデータ資産を活用し、マーケティング戦略や業務改革に活かすことを目指した(画面1)。

画面1:京浜急行電鉄が構築した商圏分析用ダッシュボードの画面(出典:ウイングアーク1st)画面1:京浜急行電鉄が構築した商圏分析用ダッシュボードの画面(出典:ウイングアーク1st)
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 KIDDSは、ウイングアーク1stの4つのクラウド製品、MotionBoard、SPA、Dr.Sum、3PDGを使って構築した。2020年1月から稼働している。

 (1)MotionBoardは、BIダッシュボードである。データを集約・可視化し、レポーティングや意思決定のスピード化を図る。GIS(地理情報システム)機能を標準搭載している。(2)3PDGは、MotionBoardの分析に最適な形式で、第三者データを調達するサービスである。

 (3)SPAは、文書管理ツールである。MotionBoardのデータ分析結果をPDFやPowerPoint形式で保存・閲覧し、情報を共有できる。(4)Dr.Sumは、全社が保有する大量のデータの蓄積・集計するデータベースである。

 システムの導入により、各担当者が、地図機能を利用した商圏分析のような分析を行えるようになった。沿線地域のエリアごとの必要な情報を把握しやすくなった。どこからでもシステムにアクセスしてデータを共有できるため、仕事の環境を選ばずにデータを活用できるようになった。

 京浜急行電鉄は今後、データ資産の横断利用の第一歩として、有効会員数約90万人の京急プレミアポイントカードデータの活用促進なども検討している。KIDDS内でほかのデータと掛け合わせることで、各社横断の営業施策などにつなげるほか、京急グループのロイヤルユーザー向けサービスの展開や沿線エリアのマーケティング活動を行う。

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