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[事例ニュース]

住江織物、Oracle Cloud EPMで国内外の業績管理情報を可視化

2020年7月15日(水)IT Leaders編集部

インテリア事業および自動車・車両内装、機能資材事業を営む住江織物は、海外を含む多拠点の業績管理情報を可視化するため、クラウド型経営管理アプリケーション「Oracle Cloud Enterprise Performance Management(EPM)」を導入した。月次で連結管理できるようにした。日本オラクルが2020年7月14日に発表した。

 住江織物は1883年に創業したテキスタイルメーカーである。事業規模は継続して拡大しており、米国やメキシコ、中国、タイなど7カ国に14拠点を設立している。一方で、海外での急速な事業拡大にともない、グループの業績管理体制に課題があった。

 具体的には、経理スキルの高い管理系人材の配置が十分ではない拠点があった。また、各拠点のシステムが統一されていないことから、リアルタイムの情報収集や経営層への報告に脆弱性があった。そこで同社は、企業ガバナンスの再構築をテーマの1つに掲げ、月次連結による業績管理ができる管理会計システムの構築を図ることにした。

 住江織物は、新しい管理会計システムの基盤として、Oracle Cloud EPMを採用した。採用を決定したポイントは、以下の通り。

  • 表計算ソフトのようなユーザーインターフェイスを備えており、利用者の操作が容易なこと
  • 初期投資を抑えた導入と短期間での構築が可能で、運用負荷を軽減できること
  • 管理対象の将来的な拡大の可能性に備え、柔軟な拡張が可能なこと

 従来、連結ベースの業績管理は、期ずれを許容する日本基準の四半期連結決算のデータを活用していたため、月次での確認はできていなかった。さらに、セグメント内の製品・品種などの連結ベースでの採算性確認も困難だった。

 新たな管理会計システムが稼働したことで、目標として定めた日までに各拠点が自ら入力を行って月次連結を可能にする基盤が整った。また、期ずれを解消した事業セグメント連結や、個社レポートといった分析レポートの作成が可能になった。

 事業セグメント連結では、セグメント内の製品品種別の簡易連結も行う。ROA(総資産利益率)やCCC(キャッシュコンバージョンサイクル)、在庫回転率などの指標も盛り込む。各事業のKPI(重要業績評価指標)や業績を横並びで視覚化することで、事業採算性と資金効率性を評価する。個社レポートでは、各子会社の予算実績分析や製品品種レベルでの採算性に関する情報を各子会社に提供し、現地経営者の適切な意思決定をサポートする。

 住江織物は今後、Oracle Cloud EPMの分析機能を活用し、より効率的な経営の実現を目指す。なお、同システムの構築は、アットストリームコンサルティングが支援した。

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