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イエラエセキュリティ、正常な実行フローをホワイトリスト化したマルウェア対策サービスを提供

2020年9月28日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

イエラエセキュリティは2020年9月28日、Microsoft 365やDropbox、SlackなどのSaaSに向けたマルウェア対策サービス「新種マルウェア対策支援サービス」の販売を開始した。ベース技術として、イスラエルBitDamのマルウェア対策クラウドサービスを利用する。特徴は、アプリケーション実行時のCPUレベルの実行フローをホワイトリストと比較してマルウェアを検知すること。価格(税別)は、1アカウントあたり年額2280~4440円で、最低利用アカウント数は50アカウント。2020年12月20日まで無料トライアルも提供する。

 イエラエセキュリティの「新種マルウェア対策支援サービス」は、クラウド型メールサーバーやクラウドストレージなど各種SaaSに対してマルウェア対策機能を提供するクラウドサービスである。SaaS型アプリケーションでやり取りするファイルがマルウェアに感染しているかどうかを検知する。クラウド型のマルウェア検知機能と各種SaaSはAPIを介して連携する。

 マルウェアを検知するベース技術として、イスラエルBitDamのマルウェア対策クラウドサービスを利用する。特徴は、アプリケーション実行時のCPUレベルの正常な実行フローを、ホワイトリストとして登録していることである。ファイルを実行した際の実行フローがホワイトリストと合致するかどうかを調べ、合致しない場合はマルウェアと見做す。ホワイトリスト(正常な実行フローの種類)は、開発元のイスラエルBitDamが随時更新する。

 保護対象となるSaaSアプリケーションは、表1の通り。クラウドメール、クラウドストレージ、Web会議システムを含むインスタントメッセンジャーを保護する。

表1:新種マルウェア対策支援サービス(BitDam)の保護対象アプリケーション
クラウドメール G Suite
Microsoft 365
クラウドストレージ OneDrive
SharePoint
Google Drive(2020年末までに対応)
Dropbox(2020年末までに対応)
Box(2020年末までに対応)
Web会議システムを含むインスタントメッセンジャー Zoom
Microsoft Teams
Slack(2020年末までに対応)

 価格(税別)は、単価が最も高くなる50~500アカウント時に、1アカウントあたり年額4440円。単価が最も安くなる1万1アカウント以上時に、1アカウントあたり年額2280円。最低利用アカウント数は50アカウント。

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