自動車内外装部品メーカーのクミ化成は、オフコンで開発した既存の会計システムを経理・人事給与ソフトウェア「SuperStream-NX統合会計」に刷新し、2020年6月に稼働させた。これにより、決算時の本社の残業時間が2019年対比で約60%に減少したほか、各拠点の経理担当者の残業をほぼ一掃した。2021年3月からは、請求書の入力処理を自動化するオプション「SuperStream-NX AI-OCR(請求書)」も導入する。これにより、これまで以上の残業時間の削減を見込む。スーパーストリームが2021年3月3日に発表した。
自動車内外装部品メーカーのクミ化成は2020年6月、オフコンで開発した既存の会計システムを、経理・人事給与ソフトウェア「SuperStream-NX統合会計」に刷新した。旧システムは、伝票の入力、承認、決算時の帳票出力などに多くの課題を抱えていた。
システム刷新の効果として、決算時の本社の残業時間が、2019年対比で約60%に減少した。各拠点の経理担当者の残業も、ほぼ一掃した。場所を選ばずに、申請から承認までできるようになったことで、経理部門のテレワークが可能になった。無駄な滞留時間が減少し、処理スピードが向上した。
2021年3月には、SuperStream-NXのオプション機能で請求書の入力処理を自動化する「SuperStream-NX AI-OCR(請求書)」の運用を開始する(関連記事:スーパーストリーム、請求書の処理を自動化できるAI-OCR「SuperStream-NX AI-OCR」)。これによってペーパレス化を実現し、これまで以上に残業時間を削減する意向である。
SuperStream-NX AI-OCR(請求書)を使うと、請求書の入力処理を自動化できる(図1)。PDF化した請求書をAIが解析し、OCR(光学文字認識)で読み取った内容を基に勘定科目を推論する。自動で仕訳データを作成し、信頼度と合わせて会計システムに登録する。
拡大画像表示