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鹿島建設、建築見積システムをクラウドERP「建設WAO」で刷新、見積処理時間の短縮を見込む

2021年3月16日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

鹿島建設は、全社共通の建築見積システムを、これまでのC/S(クライアント/サーバー)システムからクラウドERP(統合基幹業務システム)に刷新し、2021年4月に稼働を開始する。建設業に特化したクラウドERP「建設WAO」(開発元:チェプロ)を採用した。チェプロが2021年3月15日に発表した。

 鹿島建設は、建築見積システムを刷新する。これまで使っていたC/S(クライアントサーバー)型のレガシーシステムを、クラウド型のERP(統合基幹業務システム)に置き換える。見積処理時間の短縮と、データ分析の強化が目的である。2021年4月に稼働させる。

 クラウドERPの「建設WAO」(開発元:チェプロ)を採用した。クラウドERPの採用により、これまで各拠点の見積サーバーに分散保存していた建築見積積算データを、本社のデータベースで集中管理できるようになる。過去の見積の検索と分析が簡単になり、見積データの活用促進を目指す。また、各拠点に設置していた見積サーバーを撤廃できるので、管理コストや消費電力の削減につながる。

 システムの刷新により、見積の作成にともなうデータの集計・変換処理も高速化する。見積データを一元化した環境下で、部材を集積合算する機能のレスポンス時間を半減できると見込んでいる。複数人で進める見積作成業務については、相互の作成状況を適時確認できることから、見積の協調作業を円滑に進められる。

C/SのレガシーシステムをクラウドERPに移行

 鹿島建設はこれまで、建築プロセスの上流工程にあたる見積積算業務において、C/S(クライアント/サーバ)型のレガシーシステムを利用してきた。昨今の見積業務の高度化と複雑化に伴い、見積精度の向上と見積時間の短縮が大きな課題だった。

 とりわけ、過去の見積プロジェクトの検索、膨大な積算データの管理、種々の条件を変更したシミュレーションなどを迅速かつ簡単にできることが求められていた。システム的には、処理時間の長さ、支店ごとの見積サーバー管理の煩雑さ、クラウド対応が課題だった。

●Next:建設業特化のクラウドERP「建設WAO」の特徴

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