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NTT東日本、拠点間を閉域網でつなぐ「Managed SD-WAN」を強化、閉域網からISPに接続可能に

2021年4月30日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTT東日本は2021年4月30日、拠点間を閉域網で接続するVPNサービス「Managed SD-WAN」を強化した。閉域網内からISPを経由してインターネットに接続できるサービス「セキュアインターネット接続サービス」を、オプションで新たに用意した。同年5月31日から提供する。同オプションの価格(税込み)は、帯域を保証しないベストエフォート型で月額3万800円など。

 NTT東日本の「Managed SD-WAN」は、拠点間を閉域網で接続するVPNサービスである(関連記事NTT東日本、Cisco SD-WANを使って拠点間を閉域網で接続するサービス)。特徴は、SD-WAN製品を採用しており、拠点に設置するエッジルーターの設定を容易にしている点である。

 米シスコシステムズのSD-WAN製品を利用する。拠点には、エッジルーターとして、Cisco ISR1100シリーズを配置して使う。閉域網内にSD-WANのコントローラと仮想ルーター(Cisco CSR1000v)を配置している。クラウド上の管理サーバーから拠点のエッジルーターの設定を変更できる。

 今回、Managed SD-WANを強化し、閉域網の内部からISPを経由してインターネットに接続できるサービス「セキュアインターネット接続サービス」を、オプションで用意した(図1)。閉域網内にISPと接続する口を儲けるほか、安全にインターネットにアクセスするためのUTM(統合脅威管理)機能を提供する。

図1:拠点間を閉域網で接続するVPNサービス「Managed SD-WAN」を強化し、閉域網内からISPを経由してインターネットに接続できるサービス「セキュアインターネット接続サービス」を、オプションで新たに用意した(出典:NTT東日本)図1:拠点間を閉域網で接続するVPNサービス「Managed SD-WAN」を強化し、閉域網内からISPを経由してインターネットに接続できるサービス「セキュアインターネット接続サービス」を、オプションで新たに用意した(出典:NTT東日本)
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 閉域網内からのインターネット接続サービスを提供することにより、インターネットに接続する手段が増えた。従来は、各拠点のエッジルーターから直接インターネットに接続したり、本社のネットワークを経由してインターネットに接続したりしていた。NTT東日本によると、閉域網内からインターネットに接続する需要が高かったという。

 利用形態に合わせて、「ベストエフォートタイプ」、「バーストタイプ」、「帯域専有タイプ」の、確保帯域が異なる3つのプランを用意した。価格(税込み)は、ベストエフォートタイプが月額3万800円。バーストタイプは、確保帯域10Mbit/sが月額6万6000円、30Mbit/sが月額13万2000円、100Mbit/sが月額26万4000円。帯域専有タイプは、確保帯域1Gbit/sで月額132万円。

 初期費用は、工事費用が、VPNグループごとに1万5400円で、設置するルーター1台あたり2200円。UTM設定費用は、ファイアウォールのポリシー設定/変更が1回あたり9900円。Webフィルタリングの設定/変更が、1回あたり9900円。ウイルス対策やIPS、メールフィルタなどの設定/変更が、1回あたり9900円。

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