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インテリジェント ウェイブ、ファイル無害化ソフト「ReSec」を販売、暗号化ファイルも復号して検査

2021年5月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インテリジェント ウェイブは2021年5月14日、メールやWebダウンロード、ファイル共有などを介して社内に取り込むファイルを対象に、ファイルに含まれるマルウェアを無害化して防御するソフトウェア「ReSec」(開発元:イスラエルReSec)を販売開始した。価格(税別)は、メール添付ファイルを対象にする場合、最小規模で1アカウントあたり年額で約3600円。販売目標として初年度2億円を掲げる。

 インテリジェント ウェイブの「ReSec(リセック)」は、イスラエルのReSecが開発したセキュリティソフトウェアである。受信したメール添付ファイル、Webダウンロードしたファイル、ファイル共有ストレージ上のファイルなど、社内に持ち込むファイルを対象に、ファイルに含まれるマルウェアを無害化して防御する。暗号化ファイルの復号化やURLリンクの検査、ウイルス対策、ファイル無害化の3ステップでファイルに含まれるマルウェアを排除する(図1)。

図1:3つの層でファイルを無害化する(出典:インテリジェントウェイブ)図1:3つの層でファイルを無害化する(出典:インテリジェントウェイブ)
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パスワードを入力させて暗号化ファイルを復号して検査

 最初のステップであるIFF(Intelligent File Firewall)では、まず暗号化ファイルを復号して中身をスキャンできるようにする。具体的には、ファイルを受け取るエンドユーザーに復号パスワードを入力させて、エンドユーザーの代わりにReSecがファイルを復号する(図2)。復号後にファイルの健全性を調べ、マルウェアを含まないファイルをエンドユーザーに配信して引き渡す。

図2:エンドユーザーに復号パスワードを入力させて暗号化ファイルを復号する(出典:インテリジェントウェイブ)図2:エンドユーザーに復号パスワードを入力させて暗号化ファイルを復号する(出典:インテリジェントウェイブ)
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 IFFでは、復号後のファイルについて、マクロのチェックも行う。安全性が保証できるマクロ(ファイル内で完結する処理のみを行うマクロなど)のみを残し、安全と判断できないマクロ(ファイルシステムへのアクセス、ネットワークへのアクセス、プロセスの生成などを実施するマクロ)を削除する。

 IFFでは、URLリンク情報もチェックする。メールやファイルに記載してある文字列と、文字列にひも付いている実際のリンク先URL(ハイパーリンク)が異なる場合、リンク先URLを本文記載の文字列に修正する。また、Google Safe Browsingを用いたレピュテーションチェックにより、安全が確認できたURLだけをエンドユーザーに配信する。

 既知のマルウェアをウイルス対策エンジンを用いて検知・駆除する機能も備える。標準で5つのウイルス対策エンジン(Microsoft Security Essentials、Avira、ClamAV、F-Prot、IncaAv)を利用することができる。

●Next:3番目のステップ、ファイル無害化はどのように行われるか?

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