[調査・レポート]
日本企業のSaaS利用率が39%に、Web会議の普及で前回より8%増─ガートナー
2021年6月15日(火)IT Leaders編集部
ガートナー ジャパンは2021年6月14日、日本企業におけるクラウドコンピューティングに関する年次調査結果を発表した(同年4月調査実施)。その結果、日本におけるクラウド(SaaS/PaaS/IaaSなど)の利用率平均は、2020年調査から4ポイント増の22%だった。形態別ではSaaSが2020年調査から8ポイント増の39%となった。SaaSが急伸した理由としてWeb会議の利用拡大を挙げている。
ガートナー ジャパンが日本企業のクラウドコンピューティングに関する年次調査を2021年4月に実施した。その結果、SaaS/PaaS/IaaSの各形態の利用率平均は、2020年調査から4ポイント増の22%となった(図1)。
形態別に見ると、SaaSが2020年調査から8ポイント増の39%となっている。同社はSaaSの急伸した理由として、テレワークにおけるWeb会議システムの利用拡大を挙げている。
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調査では、外部クラウドとオンプレミスのどちらにより多く投資するかを聞いている。外部クラウドへの投資意向については、今後1~2年かけて外部クラウドの利用を増やすとの回答が、2021年調査では過去最高の55%に達した。併せて、オンプレミスへの投資意欲も拡大していることが判明している。
ガートナーによると、2021年の調査では、外部クラウドへの投資意向と実際のクラウドの利用状況が同じ傾向を示したとして、次のように分析している。「頭で分かっても体が動かない状態から、頭で分かって体も動く状態へと変化したことの表れ。この変化は大きなものであり、クラウドが次のステージへと進んだ、すなわち様子見・試行導入フェーズから普及・拡大フェーズに入った」
●Next:日本企業は自社のクラウドスキル向上にどのぐらい注力しているのか
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