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富士通、CADデータを生産工程に役立てるソフト「VPS」新版、3D-BOPの作成機能を強化

2021年7月5日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通は2021年6月30日、製造前に製品の組立検証を3次元データでシミュレーションするソフトウェア群「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA デジタル生産準備 VPS」の新版「V15L23」を発表した。同日販売を開始した。新版では、3次元データを生産工程情報にひも付けた3D Bill of Process(3D-BOP)の作成機能を強化している。価格(税別)は、本体が1ライセンス400万円など。販売目標として、2021年度末(2022年3月期)までに1000ライセンスを掲げる。

 富士通の「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA デジタル生産準備 VPS」は、CAD(コンピュータによるデザイン)で作成した3次元モデルデータを用いて、製品の生産工程を評価できるソフトウェアである(関連記事富士通、CADデータで生産工程を評価するソフトウェアに新版、工程ツリー表示を可能に)。

 実際に部品を製造したり組み立てたりすることなく、CADデータを用いて生産工程を評価できる。製品の生産準備における製品レビュー、組立工程の検討、製造ラインのレイアウトの検討、製造用ドキュメントの作成などを支援する。

 新版の「V15L23」では、製造現場での試作や工程計画などの生産準備業務を支援する機能として、3次元データを生産工程情報にひも付けた3D Bill of Process(3D-BOP)の作成機能を強化した(図1)。高精度な3D-BOPを素早く作成できることから、製造作業のミスや共通作業の手戻りを削減できるとしている。

図1:「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA デジタル生産準備 VPS」の概要(出典:富士通)図1:「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA デジタル生産準備 VPS」の概要(出典:富士通)
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 ツールのうち、3Dデータ上で製造工程の検討を行うための3D-BOP作成ツール「VPS Standard」と「VPS Manufacturing」は従来、工程の名称や工程で組み付ける部品の画像によって工程手順を表現していた。工程のレイアウトや作業手順、作業方法を直観的に把握するには不十分だったという。

 新版では、工程ブロック図に図形を描画したり、画像を挿入したりして、機械の配置や作業手順などを分かりやすくビジュアル化できるようにしている。スナップショットや工程ショット上では工具を表示できる。溶接形状や補材、治工具などの形状を簡便に作成する機能も追加した。組立作業順や治具の使用方法の間違いなどの作業ミスが減り、歩留まりが高い生産が実現する。

 また、3次元データ上で製造ラインの工程計画を検討するツール「VPS GP4」は従来、複数の仕様を持つ製品を扱う製造ラインを表現する際に、共通する作業も含めて別々に設計データを作成、編集する必要があったという。

 新版では、共通する作業と、仕様が異なる作業を混在させて1つのデータで表現できるようになった。共通作業に変更があった際、1つのデータを修正するだけで済む。作業時間が最大で約70%削減できるとしている。また、複数の作業手順を1つのデータで表現することで、それぞれの手順の比較検討がしやすくなるため、生産ラインの評価値を見比べながら、合理的な改善策を適用できるようになる。

 価格(税別)は、VPS Standardが400万円。VPS Digital Mockupが250万円。VPS Manufacturingが250万円。VPS GP4が440万円となっている。

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富士通 / CAD / 3DCAD

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