[市場動向]

KDDI、都市空間のデジタルツインをスマホで体験できるVR実証実験、5GとAWS Wavelengthを活用

2021年8月18日(水)IT Leaders編集部

KDDIは2021年8月17日、ビルや都市空間のデジタルツインをスマートフォンで体験できるVR表現技術の実証実験を行ったと発表した。5GネットワークとAWS Wavelengthを活用し、低遅延かつ高精細な映像伝送が可能であることを確認した。今後は、建築物や都市空間の3Dデータを活用した事業の創出や、不動産業界などの各分野での活用を目指す。

 KDDIは、2021年4月1日から同年8月17日にかけて、ビルや都市空間のデジタルツインをスマートフォンで体験できるVR表現技術の実証実験を行った。5GネットワークとAWS Wavelengthを活用し、低遅延かつ高精細な映像伝送が可能であることを確認した(写真1)。

写真1:VR実証実験の実施イメージ(出典:KDDI)写真1:VR実証実験の実施イメージ(出典:KDDI)
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 実験では、大容量の3Dデータや高精細なグラフィックスで構成した「商業施設空間」「都市空間」「ライブコンサート空間」といった建築データを、仮想空間としてスマートフォン上で表示できるシステムを構築した。

 3D空間は、AWS Wavelength上のGPUインスタンスを利用してサーバー側で描画する。サーバー上で実行しているソフトウェアをスマートフォンからリモート操作し、描画結果の映像を視聴端末に5Gでストリーミングする方式を採用した(図1)。

図1:VR実証実験の実現イメージ。3D空間は、AWS Wavelength上のGPUインスタンスを利用してサーバー側で描画する。スマートフォンからサーバー側のアプリケーションをリモート操作し、描画結果の映像を視聴端末に5Gでストリーミングする(出典:KDDI)図1:VR実証実験の実現イメージ。3D空間は、AWS Wavelength上のGPUインスタンスを利用してサーバー側で描画する。スマートフォンからサーバー側のアプリケーションをリモート操作し、描画結果の映像を視聴端末に5Gでストリーミングする(出典:KDDI)
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 AWS Wavelengthは、モバイル通信端末に対して低遅延/超低遅延のアプリケーション/サービスの提供を可能にする事業者向けサービスである。モバイル通信事業者の設備内にAWSのリソースを設置し、これをAWS同様に使えるようにしている。KDDIは、AWS Wavelengthの提供基盤を同社東京データセンターに設置し、2020年12月から提供を開始している。また、2021年2月には同社大阪データセンターにも設置し、サービスを提供している(図2)。

図2:「AWS Wavelength」の概要(出典:KDDI)
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 3Dデータを再現する仕組みは、米Unity Technologiesのレンダリングパイプライン「High Definition Render Pipeline」(HDRP)を採用して実装した。

 想定するユースケースとして、不動産業界のシミュレーション用途と現実世界に近いエンターテインメント体験の2つを挙げている。

●Next:2つの想定ユースケースの内容

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