NECネッツエスアイ(NESIC)は2021年9月2日、モバイル注文受付システム「モバイルオーダーサービス」の提供を開始した。LINE上のチャットボットを介して商品の注文から決済までを完結できる。販売目標はとして、同サービスを含むまちづくり関連サービス全体で2025年度に500億円を掲げる。
NECネッツエスアイ(NESIC)の「モバイルオーダーサービス」は、LINEのチャットボットを介して商品のオーダーを受けるシステムである。顧客は、注文から決済までをスマートフォン上で完結して行える(図1)。
拡大画像表示
事前に注文・決済まで行うことで、オーダーや会計などでの接触を避け、店舗で待つことなく商品の受け取れる。クレジットカードや電子マネーなど各種のキャッシュレス決済で事前に支払える。要望に応じて多言語対応やPOS(販売時点情報管理)連携などのカスタマイズに有料で対応する。
顧客視点でのサービスの流れを示す。まず、2次元バーコードを読み取ってLINEの「友だち」に登録し、支払方法を設定する。商品を選択し、受け取り方法を指定する。支払い方法を選択し、モバイル決済を行う。アプリに表示された受け取り目安時間を参考に来店し、出来上がった商品を受け取る。
事例として、京セラドーム大阪において2021年6月からオリックス・バファローズ主催試合開催日の一部店舗で提供を始めている。野球観戦時の攻守交代時に発生する飲食店での混雑や長い待ち時間を解消しているという。
NECネッツエスアイは今後、スタジアムだけでなく、フードコート、飲食店、ホテルやショッピングモールなどに展開する。また、注文データの収集、蓄積、AI分析を行うデータ分析基盤を構築し、マーケティング活用の支援ツールとしてのサービスの提供を計画している。