日本システムウエア(NSW)は2021年10月18日、スーパーストリームの財務会計・人事給与アプリケーションパッケージ「SuperStream-NX」の販売を開始した。企業の財務会計・人事給与など、バックオフィスの中核業務をカバーする。NSWは、ライセンスの販売に加えて、導入コンサルティング、インフラ構築や各種周辺システムとの連携、保守サポートを提供する。
「SuperStream-NX」は、スーパーストリームが開発・提供する、財務会計・人事給与アプリケーションパッケージである(図1)。ユーザーのニーズに合わせて、必要なアプリケーションを選択して導入できる。業務アプリケーションは、会計(統合会計、固定資産、手形)、人事給与(人事、給与、諸届・照会)、経営分析(グループ経営管理)を揃えている。
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業務アプリケーションのほかに、オフィスロボット(経理・人事)、AI-OCR(請求書)、AI-OCR(請求書明細)、システム連携ツール、APIサービス(銀行マスターAPI、取引先マスターAPI、銀行口座API)、も揃えている。
日本システムウエア(NSW)はSuperStream-NXの販売開始にあたって、同製品の特徴として、マイメニューやフリーレイアウト機能などの操作性の良さ、法人税や固定資産税などの税制改正、IFRSや電子帳簿保存法といった制度などへの柔軟な対応、AI-OCRやRPAとの連携による業務の自動化、各種APIサービスの呼び出しによる銀行マスターや取引先マスターなどの外部データ取得・更新、多言語・複数通貨対応による伝票入力・残高管理などを挙げている。
中核機能である会計ソフトウェアと人事給与ソフトウェアの特徴を以下のように示している。
会計ソフトウェア
仕訳の入力補助機能として、仕訳パターン入力、定例仕訳入力、過去伝票複写入力、外部データ取込などを標準で備える。また、IFRS対応要件の1つである過年度遡及修正が可能で、過去にさかのぼってIFRSを適用する際の業務負担を軽減する。
セグメント情報を活用し、各種の切り口で経営状況を把握できる。管理対象のセグメント情報は、勘定科目や補助科目、部門(複数階層)、取引先に加え、投資判断の重要な指標となる事業地域、製品、プロジェクトなど。
複数の予算の設定が行え、各種の予算/実績の比較をWeb上で参照できる。複数年分の予算対比表といったレポートを充実させている。各部門長や各拠点担当者などが現在の状況をリアルタイムに細かく把握できる。
人事給与ソフトウェア
マイナンバー管理に必要な技術的安全管理措置に準拠している。データベースへのアクセス制限のほか、ログインユーザー単位でメニュー表示を変更する。SSLによる暗号通信やマイナンバー情報そのものの暗号化、ログ監視によるアクセス管理などの機能を提供する。
生命保険料や損害保険料の控除などの年末調整計算や、月額変更が発生する社会保険改定処理などに対応する。年末調整では還付金FBデータや源泉徴収票作成、各種法定調書、再年末調整管理など、社会保険管理では月額変更届や算定基礎届、FDデータの作成、社会保険訂正、離職票発行などに対応している。
新たな組織案や人事異動案を視覚的に確認できる。仮想組織によって試行錯誤しながら最適な人員配置に向けたシミュレーションを行える。仮想的に作成した改変組織案を一括で人事発令につなげたり、上長の承認を得るための決裁処理としてシステムを連動させたりできる。 また、グループの人事情報を統合し、グループ全体から人材の検索・配置が可能。
諸届申請や照会(給与明細・源泉徴収など)を従業員それぞれが専用画面から行える。申請から承認までのワークフローを簡素化できる。申請書類のペーパーレス化も促進する。