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あいおいニッセイ同和損保、ビックデータ分析基盤を6カ月で構築

車両走行データなど膨大なデータの活用で保険サービスの高度化を図る

2021年10月26日(火)IT Leaders編集部

あいおいニッセイ同和損害保険と野村総合研究所(NRI)は2021年10月25日、あいおいニッセイ同和損保の各種サービスから得るデータを集計・分析するビッグデータ分析基盤を共同で開発したと発表した。同年10月から導入を開始する。

 あいおいニッセイ同和損害保険は、2015年に買収したテレマティクス保険大手の英BIG(Box Innovation Group)などを通じて、地球約70万周に相当する走行データを保有している。これを基に、安全運転を促す安全運転スコアリングや事故を迅速に解決するためのテレマティクス損害サービスなど、データを活用した保険サービスの高度化を進めている。

 野村総合研究所(NRI)は、保険業務システムの知見にビックデータを扱うためのIoT/クラウド技術を組み合わせ、あいおいニッセイ同和損保に対してテレマティクス自動車保険の商品サービスや損害サービスのシステム構築を担当してきた。今回、あいおいニッセイ同和損保が保有するデータに加え、社外のデータも組み合わせて集計/分析できる基盤を共同で開発した。

 今回開発したビッグデータ分析基盤は、NRIのデータ分析基盤サービス「NDAP」を中核に利用することで、6カ月で構築した(図1)。クラウドサービスのサーバレスアーキテクチャを採用することによって高速処理を実現し、効率性と拡張性を持たせた。仮想デスクトップを介して分析基盤にアクセスすることで、データ流出リスクを回避している。

図1:あいおいニッセイ同和損保が構築したビッグデータ分析基盤の概要(出典:あいおいニッセイ同和損害保険、野村総合研究所)図1:あいおいニッセイ同和損保が構築したビッグデータ分析基盤の概要(出典:あいおいニッセイ同和損害保険、野村総合研究所)
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 分析対象データは、損害保険の契約情報や事故・支払情報に加え、運転中の運転挙動、道路・天候などセンサーやカメラから得られるデータが含まれる。分析にあたっては、データ構造や管理体系が異なる大量データを相互に関連づける必要がある。このため、データカタログ機能、データ収集・加工・蓄積・分析にまたがるデータマネジメント機能を中心に構築した。

 データ定義やデータ間の関連性、関係プロセスをメタ情報として一元管理するNRIの「asleadデータカタログ」を利用している。データがどこに存在するかを迅速に把握できるため、利用者が必要なデータをすぐに取り出せるとしている。

 利用する部署やプロジェクトごとに、環境をカスタマイズできる。ビジネス部門にはBI(ビジネスインテリジェンス)環境を、データサイエンティストには高度なデータ分析が可能な環境を提供するといった具合である。ノンプログラミングなマシンラーニング(機械学習)ツールも導入した。あいおいニッセイ同和損保が資本業務提携する英Mind FoundryのAI開発基盤を分析基盤上に搭載した。プログラミングをすることなくAIを開発できる。

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