全日本空輸(ANA)は、顧客接点であるANAのWebサイトやモバイルアプリを再構築するプロジェクトを始動した。既存システムのデータを活用するためのAPI基盤の構築に着手し、アプリケーション構築プラットフォーム「MuleSoft」を採用した。API基盤は2022年上半期に本稼働を開始する予定。API基盤の構築にはSIベンダーのフレクトが担当する。MuleSoftの提供元であるセールスフォース・ドットコムが2021年11月1日に発表した。
ANAは、顧客接点であるANAのWebサイトやモバイルアプリを再構築するプロジェクトを始動した。既存システムのデータを活用するためのAPI基盤の構築に着手し、セールスフォース・ドットコムのアプリケーション構築プラットフォーム「MuleSoft」を採用した。API基盤は2022年上半期に本稼働を開始する予定である。
ANAは、API基盤の構築によって、顧客データを含む各種のデータとシステム資源を活用するための仕組みを作る。APIを疎結合させ、APIの利用窓口となるAPIゲートウェイを導入する。既存のデータを利用しやすいようにするほか、将来の機能拡張を柔軟に実施できるようにする。
MuleSoftの導入にあたっては、SIベンダーのフレクト(本社:東京都千代田区)がAPI基盤およびAPIの設計・開発、既存システムとの連携含む導入を支援する。MuleSoft上で、1000個以上のAPIを開発し、その後、APIの再利用率を高めながら、市場の変化や顧客体験の変革スピードを高めていく方針である。
ANAは、MuleSoftについて、マイクロサービスベースの疎結合アーキテクチャをローコードで構築可能であることなどを評価した。「顧客に対してデジタルサービスをこれまでよりもスピーディに提供できる」(ANA)としている。