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TIS、悪質なオンライン旅行予約を検知する「Reservation Eye」、No Showリスクをスコア化

2021年11月9日(火)IT Leaders編集部

TISは2021年11月8日、オンライン旅行予約被害削減サービス「Reservation Eye」を発表した。2022年1月から提供する。No Show(予約したにも関わらず事前のキャンセルなく現れない予約客)による悪質な予約かどうかをスコア化して判定する。観光・旅行業界など不正な予約による被害に悩む事業者に向けて提供する。

 TISの「Reservation Eye」は、悪質なオンライン旅行予約を検知するサービスである。No Show(予約したにも関わらず事前のキャンセルなく現れない予約客)による悪質な予約かどうかをスコア化して判定する。観光・旅行業界など不正な予約による被害に悩む事業者に向けて提供する(図1)。

 予約ごとのNo Showリスクを把握できるようにすることで、リスクの高い予約に絞って電話による事前確認を行うといった対策が可能になる。TISは今後、No Showの可能性が高い予約については事前決済のみで予約を受け付ける運用を行えるようにする予定である。

図1:No Showリスクをスコア化して悪質なオンライン旅行予約を検知するサービス「Reservation Eye」の概要(出典:TIS)図1:No Showリスクをスコア化して悪質なオンライン旅行予約を検知するサービス「Reservation Eye」の概要(出典:TIS)

 利用者がオンライン旅行予約サービスの予約サイトにおいて予約を確定すると、Reservation Eyeに情報が連携される仕組みである。連携された予約情報を約200個の要素に分解した上でNo Show発生リスクを算出し、スコアとして宿泊施設に開示する。No Show防止対策として予約に対して意思確認の事前連絡を実施している宿泊施設は、Reservation Eyeを利用することで、No Showリスクの高い予約だけを抽出することが可能になる。

 No Showリスクをスコア化する材料として、これまでのNo Show予約の内容からNo Show傾向の要素(宿泊金額、宿泊人数、宿泊期間、予約日から宿泊日までの日数、予約した時間帯など)を抽出し、Reservation Eyeに組み込んでいる。

 TISによると、2020年9月~12月に国内のオンライン旅行予約サービスに実施したPoCで、No Show発生リスクが高いと判定した3%の予約に対して架電対策を実施した結果、No Show発生リスクが高い3%のうちの39.6%が、後にキャンセルを行った。被害金額を抑えられることが判明したという。

 サービス提供の背景についてTISは、旅行業界の取引額でオンラインが占める販売比率が右肩上がりで増える一方、簡易に予約可能なオンラインならではの問題として、不正予約被害が拡大していることを挙げる。不正予約の代表格であるNo Showだけでも、年間で推定94億円の被害があるという。

 TISは今後、旅行業界以外にもReservation Eyeを展開していく予定である。美容、飲食、テイクアウトなど、オンライン予約システムを展開している他業種においても有効なサービスだとしている。

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TIS / 観光・旅行 / EC / 不正防止

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