日本ビジネスシステムズ(JBS)は2021年12月10日、オンライン教育プログラム「ファーストステップガイド for Microsoft Power Platform」を提供開始した。ローコード開発プラットフォーム/ツール「Power Platform」の概要から利用方法までを約3時間で習得できるとしている。JBSが実際に手がけた導入事例をベースに、ハンズオンによって習得した内容を体験できる。価格(税別)は8人までで25万円から。
日本ビジネスシステムズ(JBS)の「ファーストステップガイド for Microsoft Power Platform」は、日本マイクロソフトのローコード開発プラットフォーム/ツール「Power Platform」のオンライン教育プログラムである。Microsoft Teamsを用いたWeb会議システムから受講して、概要から利用方法までを2.5~3時間で習得できるとしている。「どのように利用できるのか」や「社内利用を進めるにはどうしたらよいか」といった疑問への解決策を提示し、自社にあった導入ステップを導き出すきっかけをつかむことができる(図1)。
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同ワークショップの主な特徴として次の3つを挙げている。
- 実際の事例をベースに説明するため、具体的なシーンを思い浮かべながら学べる
- 知識を得たのちにハンズオンによる体験を行うことで学習効果が高まり、短時間で基本操作の習得ができる
- JBSが実際に手がけた導入施策を例に解説するため、自社にあった導入ステップを考えるきっかけを得られる
準備段階として、シナリオを選定し、ワークショップで実施する内容の認識合わせを行う。そのうえで、選定したシナリオのために必要になるハンズオン環境の設定を提示。製品概要の説明から、選定したシナリオのハンズオントレーニングまでを実施し、必要に応じて質疑応答を実施する。
提供できるシナリオの例は、表1のとおりである。
シナリオ | 利用製品 | シナリオ例 |
---|---|---|
プロセスの自動化 | Power Automate Microsoft Teams Microsoft Forms Microsoft Planner |
他部署からの作業依頼を受け付け、自動でタスク起票するフローを作成する。依頼を一覧で管理することで対応漏れを防ぎ、進捗管理を効率化する |
スモールアプリの導入 | Power Automate Microsoft PowerApps Microsoft Teams |
定型的な「報告業務」を効率的に行うための入力フォーマットを用意し、PCやスマートフォンから報告できる仕組みを作成する。隙間時間を活用して効率化する |
定型処理の自動化(RPA) | Power Automate Desktop Microsoft Excel |
Excelリストを使った繰り返し処理やPDF結合などを例に、PC上での定型処理を自動化する。単純作業の自動化によって効率化を図る |
QA Bot | Microsoft Power Virtual Agents Microsoft Teams |
既存のQA情報を活用してチャットボットを作成する。ユーザーの問い合わせにチャットボットが回答することで、問い合わせ担当者の負担を軽減する |
JBSは、Power Platformの特徴について、「ローコードでちょっとした仕組みを、自らの手で作れる」と表したうえで、次のような課題を挙げている。
「現場の一社員が自ら気づいた課題に対して、自らの手で業務改善のためにスモールアプリを作成したり、定型処理を自動化したりできる。一方で、有効に活用するためには、業務と照らし合わせながら、それぞれのパーツをどう使っていくのか、どのように組み合わせるのかを考える必要がある」
ワークショップの提供で、こうした課題に応えていく。具体的なシナリオで理解を深めることで発想が広がり、より自社での活用イメージが湧きやすくなるとしている。