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NEC、交通状況測定やインシデント検知の実証実験、5G、AI、4K映像を活用

2022年1月7日(金)IT Leaders編集部

NECは2022年1月6日、交差点における交通状況の測定やインシデントの検知に5G/AI/4Kカメラ映像を活用する実証実験を行うと発表した。実証実験の対象は「車および歩行者の交通状況測定の技術検証」「人物の倒れ込み・害獣の進入等のインシデント検知の技術検証」「撮影映像に対するプライバシー保護対応の技術検証」の3つ。秋田県秋田市・大町4丁目地内の交差点x、東京都新宿区・新宿副都心四号線入口交差点xで実施する。

 NECは、交差点における交通状況の測定やインシデントの検知に5G/AI/4Kカメラ映像を活用する実証実験を行う。信号柱に設置したローカル5Gを用いて4Kカメラの映像を伝送する。秋田県秋田市・大町4丁目地内の交差点(2022年1月6日~同年3月15日)と、東京都新宿区・新宿副都心四号線入口交差点(2022年1月24日以降~同年3月15日)である。

 実証実験では、車および歩行者の「交通状況測定」、人物の倒れ込み・害獣の侵入などの「インシデント検知」、撮影映像に対する「プライバシー保護対応」の3つを検証する。

 交通状況測定では、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が開発を進める交通流解析アプリケーションを用い、4K映像から交通状況(車および歩行者の位置・速度・進行方向)の測定を検証する。歩車分離式交差点の交通効率向上、自動運転車を含む走行中の車両に対する注意喚起への応用を想定している(画面1)。

画面1:車と歩行者の交通状況を測定する技術検証のイメージ(出典:NEC)画面1:車と歩行者の交通状況を測定する技術検証のイメージ(出典:NEC)
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 インシデント検知では、カメラ映像から交差点付近での人の倒れ込みや害獣(熊など)の侵入などのインシデントを検知できるかを検証する。人の倒れ込みは、行動のサンプルを数秒の映像として与えるだけで類似行動を見つけ出す「オンデマンド行動検出」を用いる。インシデント発生時に交差点のカメラを用いて迅速に状況を確認・対処するといった応用を想定している(画面2)。

画面2:人物の倒れこみや害獣(熊など)を検知するイメージ(出典:NEC)画面2:人物の倒れこみや害獣(熊など)を検知するイメージ(出典:NEC)
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 撮影映像に対するプライバシー保護対応では、映像中の人物の顔部分をリアルタイムで覆い隠す技術を検証する。交差点映像のデータ活用が実用化される際に、交通利用者のプライバシーを保護したうえで運用することを想定している(画面3)。

画面3:映像内で人物の顔部分を覆い隠す様子(出典:NEC)画面3:映像内で人物の顔部分を覆い隠す様子(出典:NEC)
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